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昨日まで一番近くにいた君が、世界で一番遠くへ行ってしまっていた。


昨日までそばにいた人が、ある日突然遠くへ行ってしまう。

昨日まで話していた人が、ある日突然話が通じなくなる。

話がだんだん通じにくくなった父方の祖母のことを思うと、5年前の自分をつい重ね合わせてしまった。

周りからは「頑張りすぎたんだね」と言われる。

突然病気になった自分は、妄想と幻聴に悩まされた。

そんな自分を一人で必死に介抱してくれたのは、産まれる前からずっと一緒に育った双子の弟だった。

病気から回復し、弟は後になって笑いながら振り返る。

「昨日まで一番近くにいた人が、世界で一番遠くへ行ってしまったような気がした。」

何も言わなくても通じあっていた二人も、
その当時は、目には見えない壁が隔てていた。

そんなときは、意思の疎通は一旦諦めるしかない。

又再び、必ずもとに戻れるように必要な対処を弟は懸命に講じてくれた。

本当にお陰様と感謝するしかない。

今の自分がいるのは、過去に多くの人たちが助けてくれたからだ と心から思う。


同時に人と人がある日突然は通じ会えなくなることの恐ろしさも忘れない。

スマホなどの通信機器が発達しても、ときには意味を成さない。

世界で一番遠くへ行ってしまった大切な人を
少しずつ自らのもとへ手繰り寄せる作業は、根気のいることかもしれない。

人と人、いつもコミユニケーションをとることの大切さを痛感した今日この頃でした。

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