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デイリーポータルZとnoteで開催した、「#やってみた大賞」の審査結果を発表します!

2022年6月1日から約2ヶ月にわたって開催した、デイリーポータルZとの共同投稿コンテスト「#やってみた大賞」。期間中(6/1-8/15)には、約1万4000件もの作品をご応募いただきました。「こんなことをやってみた!」をつづったすばらしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。

noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。

デイリーポータルZ編集部のみなさんによる審査を経て、受賞者が決定いたしました。当初、大賞1作品、優秀賞3作品を予定しておりましたが、審査の結果、大賞と優秀賞をそれぞれ1作品、審査員をうならせたキラリと光る作品を佳作として10作品選出いたしました。

大賞

ねるねるねるねをクラシルみたいに作りたい

定番のおかし「ねるねるねるね」を、人気のレシピ動画サイトのようにつくる過程を描いたtonkotutarouさんの作品が大賞に選ばれました。

ねるねるねるねをつくる模様を俯瞰のアングルから撮影し、テンポよく編集することで、SNSなどで見慣れたスタイルのレシピ動画が完成しましたが、記事ではその裏側の苦労がつづられています。動画の研究からはじまり、撮影用の機材や小物をあつめ、撮影と編集もひとりでこなすtonkotutarouさん。一番苦労したポイントは、「撮影や、慣れない動画編集よりも、ねるねるねるねの盛りつけ」だったそうです。対象の研究から準備、撮影のセッティングまで、実際に“やってみてわかったこと”を、noteにていねいにつづり、今回大賞を受賞しました。

審査員の方々は「『っぽい』はだれもが感じることなんですが、なにがその『っぽい』を支えているのか、その正体をつかんで言語化しているのが爽快です。テーマの批評性、動画の完成度、読むひとへの優しさ、どれも高いレベルで大好きなタイプの作品です。最高」(デイリーポータルZ編集長 林雄司さん) 「動画の完成度がまず高いのですが、記事も充実です。元ネタ研究から実際の撮影まで全部わかる。それが記録としておもしろいだけじゃなく、“これをマネすれば自分もクラシル風の動画が撮れるかも”って思わせてくれるんですよね。読者をその気にさせる記事はもれなくいい記事です」(デイリーポータルZ編集部 石川大樹さん)とコメント。完成度の高さと、読むひとへの優しさがにじみでる細やかさが高評価となりました。

投稿当初、twitterを中心に非常に大きな反響をいただき、ずいぶん困惑したものです。というのも、僕にとっては、日頃から頭の中を駆け回る「くだらない妄想」のひとつで、面白いかどうか自信が無かったので。
どうやら、自分にとって当たり前の妄想でも、いざ「やってみる」と誰かが面白がってくれるらしい。頭の中の世界で満足せず、やってみることの大切さを、この記事を楽しんでいただいた方々に教わりました。まあ、実際に「やってみる」のがめんどくさいんですが、重い腰をちょっと楽にしてくれるのがnoteというプラットフォームのいいところですね。
今回コンテストが無ければ、僕は今も妄想に耽っていたでしょう。noteとデイリーポータルZの皆さまに大変感謝しています。大賞なんて人生で初めていただきました。

(tonkotutarouさん)

優秀賞

ハンディミシンを使ってパジャマを作りたかった|小木の素|note

15年間使ってきた愛着のあるタオルケットを、パジャマに仕立て直す模様を描いた小木の素さん。市販のハンディミシンと型紙をつかって試行錯誤する姿がつづられています。途中でいくつかのトラブルに見舞われますが、根気強く完成させたパジャマは「自分自身ではかなり満足しています」と語ります。袖や胸ポケットに元のロゴを配置するといったこだわりもあり、タオルケットへの愛情が垣間見える作品になっています。

下調べせずにやりたいことだけをやろうとする姿勢に共感しました。そうするとあたりまえのように失敗するんですが、初期衝動が強い分、少しくらい失敗してもめげないんでしょうね。いいと思います。
どうしても室内だけの作業になるので、あわよくば完成した服を着て出かけるとか、もうひと展開あると広がりが出たのではとも思うんですが、noteの他の記事を見させてもらったらこのタオル地のパジャマを着ておられて、おお!と思いました

(選評:デイリーポータルZ編集部)

佳作

審査員からの総評

■デイリーポータルZ 編集長 林雄司さん

「やってみた」に恥じない"いらんことしい"な記事が残りました。
「やった」を「やってみた」にするだけで、有益性やコスパといった束縛から逃れられるんですよね。
でも受賞作を見ると分かりますが、これらは私たちの世界を広げてくれる予感がします。予感だけだったとしてもそれもまたOK!

もうひとつ受賞作に共通しているのは、楽しそうに文章を書いている作品であることです。
「ほんとその通りだ」と隣りにいるアルチュール・ランボーも申しております。って嘘なんですけどね。
↑でも文章の楽しさってこういう見えないものを書けることだと思います。そんな文章という癖があるけど超おもしろいスケボーを楽しんでいる記事を選んでいました。

応募してくれたかたに改めてお礼を申し上げます。ありがとう!
時間をかけて経験したことをギュッとまとめてくれてありがとう。濃縮した経験を堪能させてもらいました。

林雄司さんとデイリーポータルZ編集部のみなさん

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コンテストの投稿期間は終了しましたが、noteでは引き続き、みなさんが“何かをやってみた”記事を募集しております。「つくってみたやってみたカテゴリ」ですてきな作品をたくさん紹介していますのでよかったらお立ち寄りください。

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