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「note創作大賞」の最終結果を発表します! #創作大賞2022

2023年4月25日 第2回の開催発表をしました。応募締め切りは7月17日。詳しくはこちらのリンクをご覧ください。

2021年11月15日〜2022年2月6日に、KADOKAWA、幻冬舎、ダイヤモンド社、テレビ東京の協力を得て、「note創作大賞」を開催し、16,848件もの作品をご応募いただきました。たくさんのすばらしい作品を投稿いただき、ありがとうございました。

審査員による選考の結果、下記のように受賞作品が決定しました。受賞作品は、賞に応じた副賞の授与と、各社との書籍化、映像化等の話し合いを進めていく予定です。

受賞作品

大賞

該当作品なし

優秀作品賞(6名)

当初3名を予定しておりましたが、審査の結果、6名を選出いたしました。

女とおしゃれと異常な激情|岩村月子

選評:KADOKAWA
理想と現実のギャップを感じながらも、逞しく楽しく抗っている等身大な主人公に共感できた。誰もが心の中に抱える自己嫌悪や自己肯定、どちらもが飾らず正直なモノローグに表れており、毒のある言葉も素直に読むことができる。主人公を取り巻く女性たちの「あるある」や、彼女たちとの関係性の今後が読みたくなる作品だった。

元・天才キッズ動画配信者の末路|キブシ

選評:ダイヤモンド社
「天才キッズ動画配信者」という主人公の設定が非常に現代的で社会性がある。そしてミステリー仕立てで、回を重ねるにつれて主人公の背景にある深い闇が明らかになっていく。その語り口は巧みで、どんどんストーリーに引き込まれる。しかも最後の最後まで結末が読めない。これがもしノンフィクションであれば間違いなく大賞に推したが、あえてそこは曖昧に描かれている。そのため優秀作品賞に留めた。

芸人が死にかけて今後について悩む漫画|ナターシャ(ニュークレープ )

選評:KADOKAWA
全体的にマンガとしてのクオリティが高く、続きが読みたいと思わされる作品だった。とくに作者自身がプロの芸人であることもあり、長年売れずにくすぶる芸人の葛藤や取り巻く環境をリアルに描いている点に惹きつけられた。書籍化を目指すにあたっては、本編にもあった死にかけた経験や才能ある先輩芸人との別れを通して、主人公の今後をどう展開させて描くかに期待したい。

100万円貯めて、汚部屋から脱出してみた|藤原華@ミニマリスト編集者

選評:ダイヤモンド社
「汚部屋からモデルルームのような暮らしに」というビフォーアフターが写真で魅力的に伝わり、つい最後まで一気に読ませる力があった。「片づけ」という、多くあるテーマの中で「仕事のように管理すればスムーズに断捨離が進むんじゃないか」というWBSとKPIシートで管理する切り口がユニークで面白かったため、優秀作品賞として推した。この部分をもっと掘り下げ、誰でもマネできるような方法論として知りたいな、と思わせてくれた。

初華 死刑を求刑された少女|三島広雪

選評:幻冬舎
5人を殺害した少女とそれを取り巻く人間の物語という、一見暗いテーマのなかで、どこか瑞々しさも感じる書きぶりが目を引きました。それぞれの登場人物について丁寧に描かれており、読者が共感できるポイントが仕込まれています。その上でこれだけの分量を、ひとつの物語にまとめる構想力も評価し、優秀作品賞に推させていただきました。

好感度上昇サプリ|目からウロコ

選評:テレビ東京
監視社会が進み、コンプライアンスが厳しくなり、生きづらくなった現代の社会悪を、「人間の好感度を数値化する」という独特の表現方法でアプローチしている点が非常に面白いと思いました。
「人間の言動と連動して数字が常に動いていく様子」などは映像表現との親和性も高く、また、社会の縮図を見せる題材そのものの視聴ニーズも存在していることから、ドラマ化にも向いている作品であると感じました。

入賞(13名)

Excelマクロ講座|あきの あこ

♬シニアの音楽留学記 in Boston|ATSUKO

蝉が鳴くころに|北野赤いトマト

海より孤独|北森サイ

手紙〜間宮家の34通〜|熊田健大朗

愛の《終わりはじめ》のこと|スイスイ

物理部のアオちゃん|Fuki

ゴールデン街のボニーとクライド|プチ文壇バー 月に吠える

「失恋ごはん」|水谷緑

「8年間で全員来なかった日が1日だけ」を考察する|武藤北斗・パプアニューギニア海産

ナンの話|やまざきももこ

お兄ちゃんとホットケーキ|やまち

流星葬|闇夜のカラス

※連載や書籍化、映像化に関する具体的な内容・手続きに関しては、別途、各受賞者の方々へご相談させていただきます。
※入選者の作品にかかる著作権に関しては入選者に留保されます。
※入選作品の作品の発表・宣伝を目的とした使用については運営5社(note、KADOKAWA、幻冬舎、ダイヤモンド社、テレビ東京)に無償で許諾いただくものとします。またその際、レイアウトの都合上の改変をすることがあります。

審査員からの総評

KADOKAWA

マンガから2作品を優秀賞に選出した。両作に共通しているのは、商品として勝負できるクオリティとオリジナリティ。続く入賞作として、投稿作自体には改善すべき点はあるものの、クリエイターとして今後勝負できる可能性が感じられたものを選出した。一方、選出を見送った大賞作については、一定のクオリティはもちろん、「noteならではの図抜けた才能」といえる投稿作を求めていた。他にも作品を発表できるプラットフォームや新人賞はある中で、今回は第一回目の試みということもあり、「note創作大賞」を代表する作品として特定の作品を強く推すことは見送る、という判断になった。

幻冬舎

幻冬舎並びに幻冬舎コミックスからは優秀作品賞に1作品、入賞に3作品を選出。読み応えがあり書籍化を目指せると判断したもの、作家さんのポテンシャルの高さ等が選考基準となった。満場一致で大賞に推せる作品はなかったが良作も多く、入賞作の数に表れている。また書籍化という枠にはまらなくとも、noteという自由な場所だからこそ出来た発想の写真構成、エッセイ、経験談も多々あった。今後さらに読ませる、伝える意識を持って自分の情熱や経験の披露、創作を続けて欲しい。

ダイヤモンド社

クオリティが高く、読み応えのある作品にあふれ、作り手・書き手としての才能を感じる人が多かった。
今回「優秀作品賞」として選出したのは2作品。両作品には「読者に楽しんで最後まで読んでもらおう」とする真摯な姿勢が突出していた。コンテンツとして面白いのはもちろん、思わず次ページを読みたくなる展開の妙や説得力のある画像の挿入など「読ませる」工夫があったことを評価した。
圧倒的なコンテンツの力を感じさせる「大賞」候補は出なかったものの、時代の動きを捉えた質の高い作品は多く、「入賞」作として推した。
出版社の命ともいえるコンテンツ創作の場として、今後この「note創作大賞」がさらなる発展を遂げることを願っている。

テレビ東京

ショートでクスッとさせる柔らかい読み物から、生活や業務に役立つような情報性の高いコンテンツ、大変読み応えのある長編小説まで。予想を上回るバリエーションと投稿数、そしてクリエイティビティと出会い続けた怒涛の審査期間でした。
その中で今回、テレビ東京は映像化の可能性、とりわけ「有望なドラマ原作と出会いたい」という観点で作品を拝見しました。
大賞は「該当なし」となりましたが、優秀作品賞・入賞のいくつかの作品は「今後の可能性あり」と考え、推させていただいております。配信コンテンツ化も含め、時流に合った展開を受賞された皆様とご相談してまいります。
改めてご応募下さったクリエイターの皆様に敬意を表します。ありがとうございました。

note

今回寄せられた16,848件もの作品は、小説、マンガ、エッセイ、コラム、脚本、イラスト、写真、料理、ゲーム、ビジネス、スポーツ、動画、音声……ジャンルも形式も多様で、たくさんのクリエイティビティにあふれていました。読む上で大切にしていた視点は3点。①その人にしかつくれない作品であること、②書籍化や映像化などその先の展開が思い浮かぶものであること、③作者の創作に対する"熱"を感じられる作品であること。

優秀作品賞の6作品は、いずれもその3点を十分に満たしている作品です。各社からも書籍化・映像化の可能性があると推薦いただいたため、当初の3名から枠を広げ、6名を受賞とさせていただきました。上記3点に加え、「これは新しい!」と思えるものを選出したいと考えていた大賞は、残念ながら該当なしとなってしまいました。しかし、優秀作品賞・入賞のいずれの作品も、読み応えのある作品ばかりなので、未読の方はぜひご覧いただければと思います。最後になりましたが、ご応募くださったすべてのクリエイターのみなさまに、心より感謝申し上げます。次回以降の「note創作大賞」にもご期待ください。