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Panasonicとnoteで開催した、「#はたらくってなんだろう」投稿コンテストの審査結果を発表します!

2020年12月14日から約1ヶ月の間、それぞれの「はたらくこと」について語る「#はたらくってなんだろう」投稿コンテスト。期間中(12/14-1/22)には、13,662件もの作品をご応募いただきました!さまざまな視点から「はたらく」ことをとらえたすばらしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。

noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。

審査会にて、審査員である ひらやまさんりょかちさんサクちゃんさんの3名と、Panasonic note担当による選考の結果、下記のように受賞者が決定いたしました。

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グランプリ

■マニュアルを外れても、誰かの人生を良くするためにはたらきたい

「“はたらく”とは、他人の人生に関与することだ。私たちが携わっている仕事の向こうには人間がいる。はたらいた成果を受け取る人間が。」コールセンターで働いていたときのとあるエピソードをつづった本田読さんの作品が「多くの人に共感を与えるテーマであり、メッセージ(りょかちさん)」「小さなシーンだが、はたらくことについての普遍的な意味をとらえられている」「あえてマニュアル対応をしなかった必然的な理由がきちんと描かれている(ひらやまさん)」「小さな仕事でも誰かの人生を豊かにできるということをしみじみと感じられた(Panasonic note担当)」との高い評価を受け、グランプリに選ばれました。作中で描かれた「これで安心して死ねるわ」というお客様の言葉もとても印象的で、読後に前向きな気持ちになれる作品であったことも受賞のポイントとなりました。

審査員特別賞(サクちゃんさん)

戦略的パート主婦になった話

これまで仕事が長く続かず、能力を買われて正社員になっても降格を申し出ていたという、だら子さん。「大泉洋方式」と命名した、パート主婦というはたらき方が自分に向いていると判断したポイントとは。ステップアップの側面がとらえられがちな「はたらく」ことについて、自分の考えを肩肘はらずわかりやすく表現した作品です。

成長やキャリア以外にもさまざまな「はたらく」目的がある、と教えてくれる投稿を選びました。この作品は、テーマや伝えたいことが明確だったことに加え、自分にとって心地よく快適なやり方を選んだという内容に、ひとりにひとつのオリジナルのはたらき方を正直に探す姿勢が見えて、これが自由だってことだよなと感じ、とてもすてきだと思いました。(サクちゃんさん)

審査員特別賞(りょかちさん)

「はたらく」は、一生モノ

父が定年後にみつけたあたらしい楽しみは「自撮り」。そしてそこには、ドキュメンタリー番組のディレクターだったという仕事の経験が存分にいかされていました。定年後に父とよく話すようになったという、息子であるワタナベタクヤさんによるあたたかい目線での描写が印象的です。

「はたらく」ことで得られるものを、"定年後も楽しく過ごせる"という人生の資産として描かれているのがすごく素敵だなと思いました。お父さんの素敵な部分を表現する描写も、愛とリスペクトが溢れていて、にこにこしながら読みました。様々な視点から「はたらく」が生み出す営みを見ることができるのも、noteコンテストの素晴らしさだなと思えた作品でした。(りょかちさん)

審査員特別賞(ひらやまさん)

ほろ苦さのあとに残るもの

27歳のときに北海道に工場に転勤になったKaeさん。あたらしい環境の変化とそこにになじむための努力からバランスを崩してしまったエピソードを、あらためて「最高の挫折」としてふりかえりました。仕事のつらさのリアルな描写とともに、さわやかな読後感のある作品です。

「はたらくってなんだろう」への回答を、はっきりとした言葉にするとこぼれ落ちてしまいそうなニュアンスまで、丁寧に綴ってくれた作品でした。「はたらく」の中には輝かしいものばかりではなく苦々しいこともある、そのほろ苦さが味わい深い思い出にもなる。そんな大切なことを大切な形のまま表現してくれた、Kaeさんの作品を審査員特別賞に選ばせていただきました。( ひらやまさん)

企業賞

あの日、面接から逃げたこと

うまくいかない就職活動で悩んでいたときの心境と、そうして入った就職先での葛藤と成長を、自分らしい率直なタッチでつづった李田センリさん。「逃げた」ことも現在の自分の糧にできているという描写から、未来への希望を感じることのできる作品です。

「逃げる」という言葉には、一見するとネガティブな印象があるかもしれません。一方で、その逃げたいと思ってしまう就職活動には「こうしなければならない」「あらねばならない」という窮屈さを社会が押し付けてしまっているのかもしれません。社会的な規範として、面接は「逃げてはいけない」ものだけど、実は多くの人が「逃げ出したい瞬間」を感じたことがあるかもしれません。そもそも、規範に照らせばそんな気持ちを表現すること自体、もしかしたらいけないことなのかもしれない。色々な逡巡や葛藤を含めて、クリエイターの気持ちがストレートに伝わってくると同時に企業人として考えさせられる作品でした。そ裏側にあるコンプレックスもせきららにしつつ、行動を肯定し、選択を肯定し、前を向いていく姿勢。その姿に共感し、企業賞とさせていただきました。(Panasonic note担当)


「仕事とは愛だった」なんて思わせてくれちゃって

「好きなことを仕事にしたい」と感じていたmiyo.aさんが、偶然ともいえる出会いによって「この人のために働きたい」と思えるようになったというエピソードを語ってくれました。熱量あふれる、かつていねいで読みやすい文章が印象的です。

ご自身の経験をスピード感のある、引き込まれる文章で表現されている作品でした。感情の起伏に共感を覚えつつ、仕事の中でも活かせる「気付き」があり、濃密な作品でした。素敵な人との出会いから得られた「はたらくってなんだろう」の1つのこたえ。捉え方によっては、はたらくことは大変なことであったり、感情的であってはいけないものだったりします。そんな側面もあるのかもしれないけど、そのこたえは「愛」であったと伝えるこの作品そのものに、「はたらく」ことへの愛を感じました。今回のテーマへの一致と、「はたらくってなんだろう」という問いかけへの前向きで暖かい捉え方に共感し、企業賞とさせていただきました。(Panasonic note担当)

入賞

各審査員からの総評

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■ひらやまさん
正直、お手本作品執筆がかなり大変でした。自分の人生のはたらくの中に、いいことや楽しいことだけでなく、悪いことも苦しいこともたくさん含まれていたからです。そしてそれは13,000件を超えるみなさんの作品でも同じでした。「はたらく」という大きな視点からいいこと悪いこと含めて人生まるごとを見直すような作品がたくさんあり、今回のコンテストがたくさんの人のよい変化にきっかけになる可能性を感じました。個人的にも参加できて本当によかったです。

■りょかちさん
noteコンテストの審査員は、「あの夏に乾杯」に続き今回で2回目になりますが、テーマによってエントリー作品の内容が全く違うことが驚きでした。みんな、もがきながら「働くとは何なのか」答えを探している姿が印象的でしたね。そして、答えがないからこそ、色んな人の真剣な文章と出会えるこのコンテストはとても価値あるものだなと思いました。様々な思いに出会わせていただき、ありがとうございました。

■サクちゃんさん
とても生き生きと書いている人が多いなと感じました。はたらくことは大変なことも多いけれど、それでもやってよかったという内容が多かったことも印象深かったです。企業に就職し会社に勤める以外にもいろんなはたらき方があって、伸ばすだけでなく自由に伸び縮みできるし、自分で好きなように決めることができる。このコンテストをきっかけに、そう思える人がひとりでも増えるといいなと思っています。

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投稿期間は終了しましたが、それぞれの「はたらくこと」について、思いを馳せるきっかけになれればと思います。

他の投稿作品についても、以下URLよりぜひご覧ください。

コンテストを振り返って

以下、Panasonic note担当からのコメントです。

学生生活が終わると、人生のうち多くの時間を「はたらくこと」に注ぎます。だからこそ「はたらくって何だろう?」をみんなで考えることで、自分の「はたらくこと」をアップデートするヒントになるかもしれない。そう考えてコンテストを開始しました。はじめての取り組みだったのでドキドキしながらのスタートでしたが、ふたを開けてみればほんとうに多くの作品を投稿いただきました。誠にありがとうございました!ストーリーに引き込まれる作品、共感にあふれた作品、なるほどーと気付きをいただける作品など、本当に素晴らしい作品と出会えましたこと感謝に尽きません。「はたらくってなんだろう」という問いが、未来への希望につながりますことを願っております。


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