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golchiki
お金で得られるもの
借金地獄もそうだが、お金に関する言葉にはネガティブなイメージをまとうものが多い。金の亡者、金に溺れる、拝金主義、成金趣味、などなど。
実際のところ、お金には何の罪もない。
なりふり構わずにお金を欲しがる人の姿がお金の印象を悪くしている。しかし、金の亡者が本当に欲しいのはお金ではなく、お金で得られる何かである。それはグルメだったり、衣服やアクセサリーだったり、あるいはお金持ちという形のないステータスかもしれない。
お金は依存を媒介する。僕が毎日ご飯を食べられるのはどこかの農家さんが米を作ってくれたからだ。ななつぼしなので北海道なのだろうが、それ以上はわからない。本来であれば特定の農家さんに依存しなければならないところを貨幣システムが仲介することで成り立っている。
つまり、人に依存する代わりにお金に依存している。身も蓋もない言い方をすると、お金があれば人への依存を減らせる。人に依存しないということは歯車のように差し替え可能だということだ。ななつぼしがなければコシヒカリでもいい。そんなに強いこだわりはない。
現代社会は何でもお金で解決できるように変化しつつある。おそらく誰しも人に依存したり、されたりすることは避けたいのだと思う。この風潮に対して人間関係が希薄になると抵抗する向きもあるだろう。しかし、依存しないことと人と関わらないことは違う。
次回、僕の考える理想の人間関係について。