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ネガティブキャッシュ

知識は最近知ったことと昔から知っていることの二種類に大別できる。また、知識は正しいことと間違っていることの二種類にも分けられる。こういう複数の軸があると掛け合わせて網羅したくなるのがプログラマーという人種だ。2×2=4種類のケースについて考えてみる。

ケース1:新しくて正しい

最近、水平線について調べて驚いた。波打ち際から見える水平線までの距離は5km弱しかないらしい。水面を歩ける人なら徒歩1時間程度の距離である。思っていたより地球は丸かった。
このように新しくて正しいことには驚きと感動がある。

ケース2:古くて正しい

昔、NHKの子供向け番組で聴いた曲に「楽しいことは二人分、悲しいことは半分」という歌詞があった。カバーされている方の動画を見つけたので貼っておく。

当時は深く考えていなかったが、大人になって改めてこれは正しいと実感している。この言葉のおかげで楽しかったり、救われたりしたことがたくさんあった。
古くて正しいことには感謝と尊敬の気持ちがある。

ケース3:新しくて間違っている

通販サイトでテラヘルツ鉱石なるものが売っていて衝動買いしそうになった。触れると肩こりに効いたり、振動で氷を早く溶かしたりするのだとか。肩こりはともかく氷の話が本当ならエネルギー革命なので推して知るべしなのだろう。
期待と失望を同時に感じている。買う前に気づいてよかった。

ケース4:古くて間違っている

子供の頃、メロンパンメロンソーダが好きだった。自分はメロンが好きなのだと信じて疑わなかった。大きくなってそれらが色や形を模しているだけだと知ったときに魔法は解けた。今では果物のメロンを食べてもそこまで美味しいとは思わない。
味音痴だった。後悔と慚愧に耐えない。

総評

基本的には正しい方が良いに決まっている。ただ、間違いから得られた経験があるのも事実なのだ。現在、正しいと思っている知識もいずれ間違っていたと気づく日が来るかもしれない。そんな日が来ることを実は楽しみにしている。

ちなみにテラヘルツ鉱石はそんなに高いものでもないのでいずれ買ってしまうと思う。