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99日でも白夜

数え歌といえば「いっぽんでもニンジン」の印象も強い。子供向け番組「ひらけ!ポンキッキ」で何度も聴いた記憶がある。こちらは歌詞がユルくない。それどころかかなり緻密に作られている。

「すうじのうた」が算用数字の形に着目していたのに対し、こちらは数字の読みに耳を傾けた言葉遊びである。1本でも2ンジン、2足でも3ダル、と連鎖的に展開して最後は10個でも1ゴと無限にループする構造になっている。好き。

また、人参は1本、サンダルは2足という具合に物の数え方も教えてくれる。文法的には助数詞と呼ぶらしいが、500種類もあるとかクレイジーとしか言いようがない

そのうちの10種類とはいえ、重複させることなく数珠つなぎにして、なおかつ歌のリズムとしても成立させているのだから恐れ入る。内容は子供向けでも大人の本気を感じる。

作詞を担当された前田利博さんをググってみたら小学生向けの通信教育に携わっておられたようだ。過去形なのはすでにサービスが終了しているため。

合わせて制作されたまなびソングも残念ながらYouTube上では軒並み非公開となっている。

今回の記事のタイトルは勝手に11番目以降の数え歌を作ろうとして速攻で挫折した残骸。やはり10までが良い。