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理解者

INFJやHSPで周囲に理解されず苦しんでいる人たちを見るにつけ、自分は恵まれていたというか運が良かったのだろうなと思う。決して生きやすくはなかったが、そこまで深刻に生きづらいとも感じていなかった。

改めて振り返るとやはり両親の影響が大きい。子供の頃の僕は呼吸するように嘘をついた。登校中に遅刻が避けられないと悟るとそのまま学校をサボったりした。そのことで叱られた記憶がない。

自分が親の立場なら確実に病んでいる。そんな自分の心を守るために子供を叱らずにいられるだろうか。

「人を理解する」のが具体的にどういうことなのかは今でもよくわからない。両親は僕が嘘をつく理由や学校をサボる理由を解明していたわけではなかった。ただ見守ってくれていただけだ。

それで十分だった。もともと承認欲求に乏しいので自分の主張を理解して賛同されたいとまでは思っていない。理解はされなくても自分の意思で好きなようにさせてくれたことに感謝している。

わがままを言ったり、弟を泣かせたりすれば普通に怒られた。何をやっても怒られないのはただの無関心である。この距離感が僕にはちょうど良かった。それを両親は理解していたのかもしれない。