見出し画像

大学受験の思い出

結末を先に言うと大学受験はすべて落ちた。

推薦入試と一般入試を一校ずつ受けて、どちらも筆記試験が壊滅的だった。乗り物酔いで途中休憩して試験会場に遅刻したり、面接試験がしどろもどろだったりもしたが、答案用紙を半分程度しか埋められなかった時点で結果は決まっている。

問題を読んでもすぐに解法が思い浮かばなかった。個々の道具の使い方は知っているのに、いざ問題を前にしてみるとどの道具を使えばいいのかわからない。たぶん中学生レベルの問題が混ざっていてもあの場では解けなかったと思う。

応用力が不足していたのだろうが、それを身につける術を知らなかった。そもそも勉強のやり方がわからない。基本的に授業を聞いていれば定期テストで平均点は取れたので、家であまり勉強をしてこなかった。たまに勉強しても一人でわからなくて泣いちゃうくらいだし(算数の思い出)。

過信。油断。舐めプ。どれも違う。
僕の性質を一番よく表す言葉は楽観である。

勉強しなくても合格できるだろうという楽観ではなく、合格できなくても生きてはいけるだろうという意味の楽観だ。実際、浪人して再チャレンジすることもなかった。

人生で最大の失敗だったと思う。希望が叶わなかったことよりも、他人を巻き込んでしまったことに強い後悔がある。受験料だって安くはないし、推薦してくれた高校の信用も傷つけてしまった。

僕が他人と関わりたくない理由のひとつである。