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おでんツンツン男

あの騒動から7年も経っている。ツンツンしたおでんが実は最初から廃棄予定だったことを最近知って驚いた。当時もさほど興味はなくて、拡散された動画を直接見ることもなく、ニュースで知った概要に眉をひそめる程度だった。

どれほどの大罪人であっても一般市民が石を投げるのは間違っている。僕自身が投げることはない。が、石を投げられても仕方がないという気持ちがどこかにあった。だから誤解していたことに心が痛んだ。

廃棄予定だとしても捨てられる前の食べ物を指で触られるのは単純に不快だ。しかし、石を投げられるほどのことではない。

動画を見た子供が真似をするかもしれない。だとしたらそれは親が悪い。石を投げるのはバラエティー番組の悪ふざけにクレームを入れるようなものだろう。

販売中のおでんをツンツンしたのであれば誰かがそれを口にする可能性があった。それだけで身体に害があるとは思わないが、他人をリスクに晒したことは罪に問われても文句は言えまい。でも実際はそうではなかった。ここがスシローペロペロ事件とは違うのだと思う。

"販売中のおでん"」でググると当時の記事がいくつも出てくる。あの騒動で失敗したのはおでんツンツン男だけではない。しかし、反省して成長したのは彼一人だけのように見える。