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金銭感覚

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お金は上手につかいたい。不定期更新。
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#お金

ご祝儀という名のパーティー券

結婚式のご祝儀が少なくて云々、というネット記事を見た。 ご祝儀をもらう予定もあげる機会もない僕にはまったく無縁のことだが、この因習は一体誰が得をしているのか。 お金の話に限ると知り合いが多いほどたくさんもらえる。が、知り合いが結婚すれば今度は自分があげる番になる。なれば既婚者、または結婚しなさそうな知り合いをたくさん持つことがゲーム理論においては正しい戦略になる。 知り合いが多くて結婚しない人が一番損をする。かといってご祝儀目当てで結婚する人も少ないだろうが、いくらかは

お金で得られるもの

借金地獄もそうだが、お金に関する言葉にはネガティブなイメージをまとうものが多い。金の亡者、金に溺れる、拝金主義、成金趣味、などなど。 実際のところ、お金には何の罪もない。 なりふり構わずにお金を欲しがる人の姿がお金の印象を悪くしている。しかし、金の亡者が本当に欲しいのはお金ではなく、お金で得られる何かである。それはグルメだったり、衣服やアクセサリーだったり、あるいはお金持ちという形のないステータスかもしれない。 お金は依存を媒介する。僕が毎日ご飯を食べられるのはどこかの

食べて応援

被災地などで採れた野菜を積極的に食べることで現地の人たちを応援しようという動きがある。それで救われる人がいるなら結構なことだと思う。主旨がブレるので今回は放射能とか風評被害については言及しない。 「食べて応援」という表現にさっそく欺瞞がある。食べるにはまず買わないといけない。そして、この場合の応援は紛れもなく金銭的援助を指す。つまり一から十までお金の話なのだが、それを前面に出すと反感を買うから隠している。詐欺師みたいな巧妙なやり口に惚れ惚れする。 この慈愛に満ちた言葉で人

水でいいです

「お飲み物は?」と聞かれるような店に誰かと出かける状況がないわけだが、それでも想定してみるならやはり「水でいいです」と言っちゃうかな。万が一、そういう状況になったら気をつけます。勉強になりました。 かくして建前上は無難な飲み物を注文するだろう。しかし、本心では納得していない。誰かと揉めるつもりもないが、 欲しくないものを買わされた という事実は揺らがない。食事に飲み物を合わせる習慣がないのだ。あんぱんと牛乳みたいな美味しい組み合わせもあるが、基本的に食べ物と飲み物は別々

お金のためなら何をしてもいいと本気で思ってるの?

ファイナルファンタジータクティクスアドバンスで主人公の誰かが敵キャラに対して言ったセリフ。たしかメインシナリオではなく、ちょっとしたサブシナリオの中で無造作に放たれた言葉だったと思う。記憶頼りなので文言や状況は正確ではないかもしれない。 まあ、前後の流れはこの際どうでもいい。フレーズ単体で見ても十分な趣があるからだ。現実のいろんな場面で使えそうな汎用性もある。 はぁ? いいわけないよね? バカなの?正気なの? ど正論で詰められる感じがたまらない。これを書いた人は結構なS