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なぜINFJは口下手になってしまうのか

みなさん、こんにちは。
INFJの研究をしているpascalです。

今日はコミュニケーションの話を書いていきたいと思います。
なんでINFJが口下手になってしまいやすいのか、MBTIの心理機能や脳科学などをもとに深掘りしていきたいと思います。

私事で恐縮ですが、タイプ論に関するブログを運営しています。INFJの記事やタイプ論に関するあれこれも上げていますのでぜひ足を運んでみてください。


口下手なINFJ

INFJの方のツイートなどを見ていると、相手と世間話をするのが苦手だったり、人と目を合わせられなかったり、飲み会で話すのが苦手だったりする方が良くいらっしゃいます。

かくいう私も重度の会話音痴で、気心の知れない人と話すときは過度に緊張してしまいます。

【pastelの口下手えぴ】
・飲み会では話題を振られても上手く返事をすることができない
・相手の顔を見るのが怖い
・返答を考えているうちに話が流れてしまう
・気を遣いすぎてスムーズに言葉が出てこない
・喋っているときに何も考えられなくなる

流石にこんなじゃないよ!と思う方も結構いると思います。(対人恐怖入ってるので少し過剰かもです、、、)
でも、普通に人と話すことができる方でも、学生時代に自分の意見が言えなくて悩んだり、コミュニケーションに対して苦手意識を持っている人は少なくないと思っています。

なので、INFJがどうして口下手になってしまうのかについて考えていきたいと思います。


INFJが口下手な理由その①:直観に頼っているから

皆さんご存じの通り、INFJはアルファベットの"N"が文字に入っています。
これは直観と言って感覚と対になるものです。

INFJは直観を、
・場の雰囲気を読む
・このままプロジェクトが進むとどういうことが起きるか予測する
・相手の感情を理解する
・自分の将来像を描く
・数学の問題を解く
など、様々なところで使っています。

しかし、この便利そうに見える直観ですが、実は大きな落とし穴があります。
それは「自分でもなんでそう感じたのか説明ができない」ことです。
これがINFJの口下手に繋がっていきます。
なんじゃそりゃって感じだと思うんですけど、事実そうなんですよね。

例えば、私は大学の頃エッセイを書くときに、
まずテーマに関する色々な本を読み続けて、内容を閃いたら書くということをしていました。
最初は何となくもやもやしながら読むんですけど、最後の瞬間に、「これだ!!」ってなるんです。

そういう機能なんですよね。
1つ1つの情報を繋げて論理的に積み上げるというよりは、なんとなーく全体を俯瞰してみて、これだ!!ってものが急に降りてくる感じで、
意識して積み上げた論理じゃないから、自分がなんでこれが正しいって思うのかが分からない。
でも後になると、こういう理由で正しかったんだ!って分かってくるんですよ。

だから、人と話をするときも、一旦いろいろな情報が頭の中に入ってきて、
自分でも理由は分からないけど、

・この人はこういう感情なんだろうなぁ (なんとなく)
・この話の結末はこうかな (なんとなく)
・こうしたら上手く行くんじゃないかなぁ (なんとなく)

という思考が生まれるんです。
でも、なんでそうなのか上手く説明できないから、周りに分かってもらえないことが多い。この挫折を味わったINFJは、自分は世間の人とは違うんだ、、と自分の考えを自由に言うのを恐れてしまい、話すのが下手になってしまいます。あの「何言ってんだこいつ?」みたいな周囲の目はちょっとトラウマものですね。

説明が上手くできるINFJでも、自分がなんでそう思ったのかを考えるのには時間がかかります。閑話休題でも話しますが、無意識の機能なので、そもそも言葉にするのが難しいんです。

だから結局INFJはスムーズに言葉を出すことが難しく、口下手と認識されてしまうんですね。


閑話休題:直観機能ってつまり何??

この章は個人的な趣味なのですが、
「そもそも、直観機能って胡散臭いよね。結局何なのよ?」
と言う研究熱心な読者のために、私の考えるつよつよ直観機能をご紹介しようと思います。
そもそも、直観を語るのは原理的に無理なので、MBTIの祖、ユングさんも明確な答えはないと言っています。なので個人的見解になります。

ユングさんのお弟子さんであるフォン・フランツさんは直観機能のことをこう言っています。

直観タイプは、意識下の刺激に敏感でなければなりません。直観を得るには、いつでも意識をぼんやり曖昧にさせねばならないからです。彼らは、場の雰囲気に敏感です。おそらく直観は、無意識を通じてや意識下で、感覚が認識するといったようなものです。意識下の感覚が認識して機能する様式で、意識が認識するのではありません。

ユングのタイプ論―フォン・フランツによる劣等機能/ヒルマンによる感情機能

さらに、内向直観機能(Ni: INFJの心理機能)に関してはこうも言っています。

心理学用語を用いるなら、内向的直観タイプは、集合的無意識でじわじわ進行している過程や、原型的に変化していることに気づきを得て、社会に伝達するとでも言えようか。

同上

つまり、ぼんやーり世界を眺めることで、個々の物自体を認識するのではなく、そのパターンを無意識に知覚する。
→その変化や過程を自分の中に無意識に描いていて、
ふとした瞬間にそれらを察知(気付く)して、意識に上ってくる。

これが直観機能の閃きの正体なのではないかと私は思っています。
だからこそ、具体的にありのまま物事を知覚するSeが劣等機能になるのです。

そう、この無意識の知覚(パターン認知)がINFJに閃きを与えていて、ついでに口下手もセットでつけてくれているわけです。
嬉しいですね()

まぁ、お弟子さんの言ってることが正しいのかは分からんのですけど、
何となく自分の感覚とも合っている気がします。

モノを考えるときは、よく分からないけど壊れかけのパソコンみたいに
ウィーーーン!!って脳が動き始めて、自分でも何をそんなに考えてるのか分からないし、ふわ―――っとしてるけど、どこかのタイミングで、
「あれ、これってあれなんじゃないか??」って引っ掛かりが生まれてそこから宇宙が広がっていくんです。

上のよく分からない脳の説明が理解った方はコメントください。ぜひ友達になりましょう。


INFJが口下手な理由その②:周囲の感情が気になるから

INFJあるあるだと思うんですけど、話すときってめちゃくちゃ周りに配慮すると思います。

・この人はこの話題嫌そうだな
・この話題好きだから振ってみようかな
・この人話題に入れなそうだから話変えなきゃ
・あの人の言い方で温度感上がったなぁ、フォローしとかなきゃ

とか、話の中で色々考えていると思います。

上記以外にも、マイノリティについて話すとき、センシティブな話題について話すとき、SNSで不特定多数に話すときは、誰も傷つかない方法で自分の意見を言うように努力しています。(フォローが多くてINFJの文は長くなりがち)

全員が気持ちよく話せる/見れるように話すのが無理なことはINFJ本人も知っていると思います。
それでも、切り捨てられないのがINFJなのかなと個人的に思っています。
配慮できるなら配慮したいし、傷つく人がいるならどこかで絶対フォローは入れておきたい。そういう生き物なんじゃないでしょうか。

一応バランスを取るために悪く言っておくと、この優しさは八方美人で嫌われたくない思いが強いことの裏返しかもしれません。この優しさから誤解を恐れて前に踏み出せない弱さもあるかもしれません。
INFJが天使でも聖人でもないということは忘れずに。(自戒)

話を戻すと、周囲に気を遣いすぎるがゆえに上手く話せない、ということがあるんじゃないかな、という話です。

実際、私は1対1で話すときは初対面でも比較的スムーズに話すことができますし、
逆に大勢の飲み会とかだと頭がパンクして何も話せないポンコツ状態になります。あれ本当に困るんですよね、、、なおしたい。

思春期の頃は、1対1でも相手の顔色を見てハラハラしながら話してました。
ちゃんと話せていたのかすら怪しいです。
それを考えたら成長してるのかもしれないですね。


INFJが口下手な理由その③:自分の意見を作るのに時間がかかるから

これは特に幼少期や学生のINFJに多く見られると思います。
誰かに意見を聞かれたとき、ぱっと答えるのが難しいって思うときあると思います。

私の見る限りだと、周りの期待に応えてきたINFJに多い印象です。
周囲の尺度を理解して期待通りに動くことはできるけど、自分の考えを常に持っているわけではない。
だから、自分の意見を言うまでに時間がかかるのです。

私が高校生の時なんかは特にこの傾向が強く、「自分が何をしたいのか」「自分はこの問題についてどう思うのか」という視点が全くありませんでした。
周囲の顔色を見て生きてきたし、自分の考えが必要になる場面なんてあまりなかったので、自分の考える方向性を形にするのはほんとうに大変でした。

INFJは具体的なものを見ないで、パターンや理論として現実を捉えるので、
例えば政治の話をするにも政党や政治の仕組みから勉強が必要ですし、仕事の話もまずは全体のプロセスやルールを理解してから具体的な話ができる、みたいな考えになります。

全体像を理解してからじゃないと具体的な話も理解しづらいため、他タイプよりも真面目に努力をしないと自分の考えを確立することができないのです。
全体像を学ぶのは時間がかかるということですね。

意見を組み立てるのが遅く、自分の考え方も不安定なので、
なかなか周りから認めてもらえず苦しい思いをすることもあるかもしれません。

それでもこの問題に関しては、成長していく中で自分の意見は自然と生まれてくるものなので、そんなに気にしなくても大丈夫かなと思っています。
それに、そこまで考えを聞かれる機会ってないですからね。
それよりも問題なのは次のお話です。


INFJが口下手な理由その④:適当に物事を見ているから

例えば、友人と道を歩いていたとして特徴的な人が通り過ぎたとします。
「INFJちゃん、今の人かっこよかったね。」とか「INFJくん、あの人やばくなかった?」とか言われたとしましょう。

INFJさんはそんな現実世界のことなんて見ていません!!
頭の中の思考でいっぱいいっぱいなのです。

まぁというのは冗談で、常にぼーっと世界を認識してパターンを見てるので、具体的な事実を見過ごしやすいんです。

そうすると、上記の話などについていけず不思議ちゃんのような存在になります。(男性の場合は不思議くん?)
趣味も物質的なものとかアクティビティよりは、読書とか映画鑑賞とかになるんじゃないでしょうか (人による)
それで他の人と話が合わなくって困ってしまったり、、、ってことはよくあると思います。

こういう小さな違和感が積み重なると、「自分は他の人とどこか違うなぁ」と思うようになります。それを認めてくれる環境があれば良いですが、やっぱり野生のINFJが珍しくない環境はそれこそ珍しいですから、多かれ少なかれ「私も普通の人間になりたい!!」(妖怪人間) と感じている人も多いんじゃないでしょうか。

もし、INFJがこの過程で自分の考えを言わなくなったり、自分と他人を強く線引きしてしまったりすると、人と話をするのが難しくなってしまいます。
自分の認識に自信がなくなって、「自分は些細なことも分からない、見当違いなことを言ってしまう人間だ、、、」と悪い状態に入ってしまいます(経験談)

適当にモノを見る人は少ない(N型の人口は30%程度、特にNi主機能は4%、補助機能含めても11%しかいない)ので、同じような興味・認識になることは少なく、話がしづらいなんてことになるのかもしれません。


まとめ

以上、INFJが口下手になる(かもしれない)理由4つでした。
個人的な経験とSNS、本のなどをもとに自分で考えたものなので、
INFJが本当に口下手かは分からないですし、理由も人それぞれ違うかもしれません。

今悩んでいたり、昔悩んでいたINFJの方が、これを読んで気持ちが少しでも晴れれば嬉しいです。

気が向いたら解決方法も作るので是非見てください。


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