1人っ子、親がいなくなった世界。
これを考え始めると、とたんに病むし眠れなくなる。私にとっては死活問題。だから普段は、考えるのを放棄しているし、考えたくない。
私には恋人も友達もいない。だから唯一のコミュニティは家族だ。自分が最も居心地良く、自分らしく、ありのままで居られるコミュニティは家族しかない。
でも両親も、おばあちゃんも、友達みたいに接してくれる叔母夫婦もみんな私より年上だから…
おじいちゃんが亡くなった時、この先1人また1人と大切な存在が亡くなってしまったら、どうなるのだろうという問題から逃げずにはいられなかった。
そればかりか、両親が自分のことをできなくなったら?介護が必要となったら?人間は歳を取るので頭も体も弱る。問題は待ってくれない。
この問題について悩み出した時、行き着く先はいつも決まっている。
「赤ちゃんに戻りたい」
正直、人間は生まれた時が幸福のピークなんじゃないかって思ってしまう。赤ちゃんというのは大抵可愛がられて、何もできなくても周りの大人が手を焼いてくれて、無条件に愛される。不安もストレスも悩みもない。あれこれ余計な事を考えなくていい。そして笑う回数も多い。
私にもそういう時代があった。それを思うと、途端に現在が虚しくなったりする。
1人っ子というのは遺産相続で揉めないという点では確かに良い。せめてもの安心材料だ。私自身、兄弟姉妹が欲しいと思ったことは無い。
でも家族が全てになっているということは家族に何かあったら全てを失うということだ。その時、誰も手を差し伸べてはくれないだろう。周りに「助けて」と言う相手もいない。全部1人だ。
かと言って、簡単に人に心を開けるタイプじゃないから友達や恋人を作るのも難があるし。強い繋がりを作るのは、そう簡単なことじゃない。
ミラーズで独身診断をしたら、84点と出てしまった。書いてあることも当たってる。
このまま独身だったら今は良くても、本当に孤独が待っているんじゃ無いだろうか?というか1人でなんて生きていけないんじゃ無いか?
想像したらとても恐ろしい。怖い。
かと言って今は、誰かと暮らす未来なんて想像もできない。結婚がゴールでもないし。
もう未来を考えるのはよそう。なるようになる。
そう思って今日も私は今ある幸せを噛み締めて現状維持を選んでしまう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?