女性は一生最適ゾーンBMIと体脂肪

体型と健康の気になる関係

 BMI(体格指数)と体脂肪はダイエットの目安として知られていますが、実は、月経・排卵・妊娠・骨密度・介護(寝たきり)など、女性の障害の健康とも密接な関係があります。BMIは、不妊の最大の原因である排卵障害と相関があり、高すぎても(25以上)低すぎても(19未満)排卵障害のリスクが高まります。また、「卵巣予備能」といわれる卵巣年齢(AMH)の高齢化がの要因にも肥満と痩せの双方が報告されています。ハーバード大学が10万人の看護婦さんに12年にわたり追跡調査し、妊娠した群とそうでない群に分け、体型や食生活に関して分析した結果、最も排卵障害が少なかったゾーンはBMI20〜24であることが報告されています。アメリカ人と日本人の体格は異なりますので、日本で2500名の妊婦のBM Iを調査した結果、18.5から25が妊娠後の体重増加が良好であり18.5以下の女性は妊娠中に体重が増加しても赤ちゃんが小さくなりがちであることが報告されています。排卵障害や卵巣年齢の高齢化を防ぎ、順調な妊娠を望むのであれば、BMIを適正に保ちましょう。BM Iが低い女性は骨密度も低い傾向にあることが報告されています。

体脂肪と月経周期の気になる関係

 BM Iだけに着目すれば良いかというと、それだけでは体脂肪がわかりません。体脂肪も女性の健康とは切っても切り離せない関係にあり、特に月経とは密接な関係にあります。女性は体脂肪を17%以下にしてしまうと月経不順、排卵障害、無月経のリスクが高まり、10%に近づく程にそのリスクは100%近くまで上がってしまいます。BMIと同じく、高過ぎることも問題です。体脂肪が高くなる要因に、「インスリン抵抗性」があります。食後に血糖値が上昇し、インスリンというホルモンが正常に分泌されていても効果が無い体質のことを指し、親が糖尿病であったり運動不足の女性はリスクが高まります。インスリン抵抗性のある肥満タイプの女性は「多のう胞性卵巣症候群」という排卵障害の発症リスクが高くなります。体脂肪もBMI同様、高すぎても低すぎても妊婦疾患のリスクを高めてしまいます。月経の乱れに排卵障害は伴うものですが、月経が正常に来ていても排卵していない「無排卵性月経」と言うものがあります。基礎体温を測り排卵期があることを確認しましょう。

BMI最適ゾーンと体脂肪最適ゾーン

自分のBMIを知りたい方はネットで身長と体重を入力するだけで簡単に調べられるサイトもありますのでそちらで調べてください。

BMI14〜19未満は痩せ型タイプです。ダイエット中でも避けたいゾーンになります。BMI20〜24が最適ゾーンで、病気になりにくいのはBMI22です。BMI25以上の方は排卵障害のリスクが高まり、卵巣年齢の老化要因にもなります。

体脂肪の最適ゾーンも同じように、14〜21%未満が痩せ型タイプです。21〜28%未満が標最適ゾーンです。28〜35%はBMI最適ゾーンを目指しましょう。35%〜は肥満なので排卵障害のリスクが高まります。

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