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3-2.ココロの健康のための道具箱

(特集 新型コロナウィルスに負けないためのココロの道具箱)

竹田伸也(鳥取大学医学部准教授)

みなさんこんにちは。鳥取大学の竹田伸也と申します。まず,『臨床心理マガジンiNEXT』のなかで,私たちが作成したコンテンツを紹介させていただく機会を与えてくださいました下山晴彦先生に,心より感謝申し上げます。

本マガジンは,心理臨床を生業とする方や,心理臨床家を志す学生さんが読まれていることと思います。皆さまのなかには,医療機関に勤務し,新型コロナウィルス感染患者に対応している医療従事者のストレス対策を担っている方もいらっしゃれば,コロナ禍に伴うさまざまな不安を抱えたクライエントの心理臨床に力を注いでいる方もいらっしゃるかと思います。

連日本当にお疲れさまです。

どうか,しっかりと休養と睡眠をお取りいただき,体力と胆力を維持していただきたいと思います。

現場で働く心理職の方であれ,臨床心理学を学ぶ学生さんであれ,「このコロナ禍で,臨床心理学を専門とする自分にできることは何だろう」と考えられたことと思います。私も,今この状況で必要なことは何か,それに対して臨床心理学が貢献できることは何かを考えました。
現在のところ,私が出したこたえは,以下の2点です。

①医療従事者へ向けたストレスマネジメント資料を作成すること。
②対象を一般にも拡げ,アサーションについての資料を作成すること。

この2つのコンテンツは,国立研究開発法人科学技術振興機構が運営するresearchmapの私のマイポータル内に設けた「ココロの健康のための道具箱」から,どなたでも無償でダウンロードしていただけます。

以下に,この2つのコンテンツについて紹介させていただきます。
コンテンツと今回の原稿を作成する際に気をつけたことがあります。それは,できるだけ専門用語を用いずに,私なりにわかりやすく書き上げるということでした。その理由は,専門用語を多用すると,専門外の人の理解を阻害するというのももちろんあります。それ以上に,専門用語が多用された「わからない」風景の拡がりは,コロナ禍のようにわからないことが多い現状の再体験にもなり,不要な不安を読み手に与えてしまうことにもなりかねません。私の拙い文章がリーダブルかと言われると心もとなくもありますが,こうした局面では専門外の方々に情報を提供する際に専門用語を多用するのはできるだけ控えた方がよいのではないかという気持ちを込めたくてそうしました。


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◇編集長・発行人:下山晴彦
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