見出し画像

ジャック・アマノの “アメリカ NOW”  目指せ、イエロー・ストーン国立公園。ワイルド・ウェスト・ツアー Vol.2始めました

 インディー500で佐藤琢磨が優勝。世界一のレースを二度目の制覇。その快挙を伝えるべく原稿書きに勤しみ、休むまもなくミズーリ州セイント・ルイス近郊でのダブルヘダーへと突入。それも終わったところで一休みするべきだったかもしれないが、1週末空くので”ワイルド・ウェスト・ツアー
Vol.2”を敢行することにした。

インターステーツ25号線 This is America! 壮大な光景の中を延々と走る(タイトル写真) 

 月曜はミズーリ、カンザスを横断し、ネブラスカ州々都のリンカーンに泊まった。この州に来るのは初めて。高校からの友人が留学してたんで、名前と場所だけはかなり前から知っていたが、30年間のアメリカン・レース取材で来たのは東隣りのアイオワ州とカンザス州までだった。ま、”ワイルド・ウェスト・ツアー”は、これまで行ったことのないエリアに出かけてってみようって企画なんで、着々と未踏州潰しは進んでいるわけだ。残すはアイダホ、モンタナ、ユタになった。

画像1

ネブラスカに入って給油。抜けるような青空が広がる。

 リンカーンて街を見たかったが、朝から大雨だったのでカット。西に進む。友だちが入ってた大学を見ようとインターステイト80を降りたら畑ばっかりで、勉強以外することがない田舎町にそれはあった。ふと、「アイダホ州に留学してた先輩もいたなぁ」と思い出した。当時はネブラスカもアイダホもアメリカって十把一絡げにしてたが、少しアメリカの事情を知る今になると、「二人とも凄いとこに行ってたもんだな」と感心する。今より40年も前に。いい体験をたくさんしたのでしょう。苦労も。

画像2

インターステート25号線。ワイオミング州北部のバッファローから、メキシコ国境近くのニュー・メキシコ州ラスクル―セスまで、南北に貫く。

 大学に着く頃には雨も上がってくれたのでグングン進み、「ネブラスカ体験は大学チラ見だけでいいのか?」と後ろ髪を引かれつつワイオミング州へ。前回は州の東北の角をちょっとかすめただけだったけれど、今回は何日間か滞在の予定だ。州都シャイアンからインターステイト25を北上したが、このルートが最高だった。叫びたくなる景色が延々と続いた。体が高揚感で満たされるというか……。サウス・ダコタからノース・ダコタに向かったUS85に匹敵する。インターステイトだけど。あの時は嵐でも来そうな曇天がまた良かったが、今回は快晴で、それがまた景色に合っていた。

画像3

西部劇で見た景色が延々と続く。事実、ワイオミング州は「カウボーイ・ステイツ」の異名を持ち、数々の西部劇の名画のロケ地としても知られている。

 暗くなる前に泊まり先のキャスパーに到着。山の麓というか、高原らしいというか、空気は澄んでるし、街並みは綺麗だし、夏はとても住み心地が良さそう。冬はめちゃくちゃ厳しいはずだが。ブリザードとか。

 翌日はセイント・ルイスを出て3日目。ついに今回の大きな目的地のひとつ、イエロー・ストーン国立公園に入って行く。その前にもうかなり満足度上がっちゃってるんだけど。
以上 STORY29終了


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?