見出し画像

カンボジアvs.日本のアートメイク比較

カンボジアのみならず、海外でアートメイクを行うには、日本とは異なる配慮が必要です。
まず海外のアートメイクは、ほとんどの国が医療ではなく美容のカテゴリ―であることが大きな違いです。その美容業界でも、世界基準にみるとアートメイクは、決して目新しいものではありません。とはいっても、日本も諸外国も、ここ数年でアートメイクの認知度が高まり、今とても注目されていると思います。
そのような状況のなか、カンボジアでのアートメイクの運営について、まずは理解しどのように進めていくか、私の経験をもとに5つのポイントを挙げてみました。

1.カンボジアでのアートメイクは美容


カンボジアでのアートメイクは施術方法を習得すれば、誰でも行えます。この数年の間に、プノンペンの都市部では、アートメイクに限らず美容に関するクリニックやサロンが続々と参入しており競合相手も、とても多くなりました。そのためアートメイクの施術者になりたいという需要も多くあり、美容スクールに通う、美容サロンで働きながら技術の身に付けるといった方法で施術者を育成しています。また商材も手に入り易く気軽に始められますが、粗悪品も多く品質が保たれていないのが現状です。
また、施術者もお客様もアートメイクは美容という観点が強いため、医療的な側面は薄いように思います。例として、感染や皮膚の損傷リスク、衛生や物品の管理の必要性などです。

2.多国籍な人種が集まるカンボジア

カンボジアはカンボジア人以外にも様々な国籍の人が生活をしています。
そのため、アートメイクについても、それぞれの人種のタイプによる施術法やデザイン、色味などのバリーエーションが多様となります。
日本ですと、日本人に合うデザインや色味の傾向があり、それに沿った施術スキルが必須となりますが、よりカンボジアは多様さを求められます。
施術者にとっては、このバリエーションの多さにどのように対応していくか考えは様々ですが、対象を絞る、施術部位を限定していたり、一方でどんどん新しいものを取り入れ、どの国の人も施術していくという方法を取り入れてたりします。多様性という意味では、今後、海外でアートメイクをしていきたい施術者がいれば此処はスキルアップの場所に適していると思います。

3.公用語の英語力がある程度必要


カンボジアで生活していると英語でコミュニケーションを取ることが多いです。都市部になればなるほど、外国人も多いですし、カンボジア人も英語を使います。私のサロンでは、Facebooなどへ広告を出していますが、問い合わせは様々な国籍の方から来ます。そのやり取りも基本は英語となりますので、英語でコミュニケーションを取ることの重要さを感じます。
また言葉のみではなく、それそれの国に合ったタイプの施術法をよく理解しておくことはもちろんのこと、住んでいる場所はカンボジアでも、それぞれの国の文化の違いによって、眉やリップ、アイライナーなど好まれるタイプの傾向があることや、最新の技術についてもよく理解する必要があります。

4.南国で1年中暑いのがカンボジア

カンボジアは1年中を通してほぼ日中30度以上になります。長袖は寒さ対策というよりも日差し対策で着用することが多いです。クーラーのないところでは常に汗をかき、新陳代謝も活発になるようです。施術に来られる方も、毛穴が開き気味で肌はウエットな状態の方が多いです。
そのため、日本と同じ施術をしても施術後は色素が抜けることが多くあり、色持ちも日本と比べると悪くなる傾向にあります。私はこの数か月間でそのことを経験し、現在は色素の定着をよくするために様々な方法を取り入れています。アートメイクは環境などの条件やアフターケアによって色持ちにも影響してくることを痛感しています。
一方でカンボジア現地のアートメイクはどちらかというと、取れないぐらいにしっかりと色素が入っており、色素が長年残っているため、レーザー照射し除去するのがローカルの間で流行っているようです。タトゥー様の施術を今でもサロンによっては行われているかと思います。

5.SNSのPRが派手

まず、カンボジアのアートメイク店は、ローカルサロン、外資系のサロンやクリニック、アーティストが運営しているサロンの大まかに3つに分類できます。それぞれの店によって顧客層は異なりますが、PRの仕方には共通点があります。
店のゴージャスさ、加工したビフォーアフター例、ディスカウントを全面的にPRしています。(アーティストが運営しているサロンは、他に比べると上品だと思いますが、、)
この様な、PRをすることで、特に現地カンボジア人の受けは良いと感じます。実際に、派手な広告をしている店はお客さんも多く賑わっています。
一方で日本では、ホームページにしてもインスタグラムにしても、アートメイクについての分かりやすい説明と、ビフォーアフター例を良いクオリティで掲載していると思います。そのようなPRがお客さんの心を捉えると思いますが、カンボジアは大分その感覚が違うことに戸惑いを感じます。
私は、自身のアートメイク運営について、企画、撮影、編集、発信と自分で行っているため、そのPRのコンセプトを独自で決めていますが、カンボジアでは果たして受け入れられているのか、慎重に進めながら取り組んでいます。

以上、5つの私感ではありますが異なる点を考えてみました。













この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?