留学日記 1

懐かしい匂いがした。それが飛行機を降りて最初に感じたことだ。飛行機を降りた瞬間にその国特有の匂いがする。スペインに着いた時には、乾燥した空気の匂いとスパイスの匂い、シンガポールについた時は、じめっとした夏の匂い、タイに着いた時にはエスニック料理の匂いがした。スロベニアは木々の緑の匂いと、涼しい夏の匂いがした。それは北海道や長野で嗅いだ匂いにそっくりなのだ。そのため懐かしさを感じたのだろう。実際空港から街へ移動していても、本当に北海道のようだった、周囲に山が見えて白樺が茂り、芝生の広がる景色。どこにいても視界には必ず緑がある。こんな生活をしたくてスロベニアを選んだので、完璧な決断だと感じた。人々もかなりゆったり生活しているよう見えた。歩くスピードがゆっくりなのだ。また環境に配慮してなのか自転車に乗ってる人が本当に多い。それにシェアリングサイクルシステムが街中に普及してて、年間3ユーロで1時間以内なら乗り放題ととても便利である。日本でもこんなシェアサイクルを東京で導入したら電車の混雑は緩和されるのではないか?まあJRの儲けが減るだろうからきっと不可能だろうが。とにかくほぼ毎日このシェアサイクルを利用して生活している。いくら小国とはいえ、首都は首都。自転車で行ける範囲にほとんど全てが揃う。到着してIKEAに行き、シーツやら食器類を揃える。そして生活の基盤を整えたわけだが、息つくまもなく、今はもうイタリアにいる。それではまた。



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