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自分にしかできないこと

エンゼルスの大谷翔平選手の父親の徹さんは以前、こう言ったことがある。

「子供たちには、自分の進路は、
自分で決めなさいとずっと言ってきました。ボク自身、人と同じことをしちゃいけないというのがあって、人と同じことをしても、人と同じようにしかならないとも思ってきましたから」

この「人と同じことをしちゃいけない」「人がやってないことをやりたい」という姿勢こそ、大谷選手が受け継いでいる哲学だ。

岩手の花巻東高から直接、メジャーに挑戦しようと本気で考えたのも、プロ入りと同時に当然のように二刀流に挑戦したのも、日本以上にレベルが高くて分業化の進んだメジャーで二刀流にチャレンジしたのも、
みな、この思考の延長線上にある。
~「日刊ゲンダイ」より~

エンゼルス、大谷翔平選手の
一挙手一投足にたいへん興味が
あったわけである。

なぜならば、彼の哲学を
知りたかったからである。

どのような人生哲学をもち、
あのような人生選択をしてきたのか。

これを知りたかったからである。

思うに、大谷選手は、
「自分が本当にやりたいこと」
に忠実に生きてきたわけである。

つまり、自分自身に正直に
生きてきたわけである。

そして、それがたまたま、
「投打の二刀流という誰も
やらないこと」だったということ
なのである。

「誰もやらないことをやりたい」
のだから、そこに至るプロセスも
また、オリジナルであることは、
至極当然のこととなる。

答えは、「自分の中にしかない」
からである。

自らを振り返ると、
「誰もやらなかったことを成し遂げた、あるいは、成し遂げようとする」

そういう人に、憧れてきたわけ
である。

そして、いつの頃からか、
誰もやらないことをやろうと
している。そんな自分に
気づいたわけである。

そして、自分の本当にやりたいことが少しずつ見えてくると、それは、誰かの真似や助言では、実現できないことなのだと、気づいた次第なのである。

「たったひとりしかない自分を、
たったいちどしかない人生を
本当に生かせなかったら、人間生まれてきたかいがないじゃないか」
~山本有三「路傍の石より」~

小学校卒業記念の
色紙に書かれた言葉である。

人生の岐路に立つたび、自問自答してきた言葉である。

「誰もやらないこと、自分にしかできないことに、嬉々として挑み、自分なりのやり方で、それを実現すること」

これが、自分にとっての、
「たったひとりしかない自分を
本当に生かすこと」であり、
「たったいちどしかない人生を
本当の意味で生かすこと」
だったわけである。

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