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虎穴に入らずんば

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
とは、虎が住むほら穴に入らなければ、その中にいる虎の子を捕獲する
ことはできない。つまり、あえて
身の危険を冒さなければ、大きな成果を挙げることはできないというたとえである。

あらためて思うに、虎穴に入らずんば、本当に大事なことは
わからないということである。

逆にいえば、本当に大事なことに
気づくために、あえて虎穴に入る
わけであり、虎穴とは、そのために
あるということである。

虎穴とは、怖くて怖くてたまらない
ことのことである。

できれば、回避したい、ごまかして
やり過ごしたい。
その類いのことである。

しかし、どういうわけか、本当に
やりたいことは、怖くて怖くてたまらないことの先にあるゆえに、仕方なく、虎穴に入るわけである。

こうやって、怖いことに挑むと、
怖いと思っていたことが、
意外と怖くなかったということに
気づいてゆくわけである。

なぜならば、怖いことに、挑むことによって、これまではわからなかった
大事なことに気づくことが
できるからである。

虎穴に入らなければ、決して気づかなかったであろう、感謝すべき大事なことに気づくからである。

このようなプロセスを経て、
やがて怖くて怖くてたまらなかった
虎穴に感謝できる自分となる。

こういう状態になれば、もれなく、
夢実現という副産物を味わう権利を
獲得できるのである。

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