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【重要】久留米絣の藍菌レポート(2)

 先の「久留米絣の藍菌レポート(1)」から、昔ながらの藍染に伝えられてきた特徴と藍菌の関連を考察します。その上で、化学合成藍と天然藍の違いを改めて比較してみましょう。
 とは言っても、「藍菌は特定の一つの菌種を指すものではない」ので、ここで考察の結果を断定的にいうのは避け、可能性として考えられることを共有できればよしとしたいと思います。藍染がもっている力の根拠を少しでもクリアにイメージできると、藍建てや藍甕の手入れの良いヒントにつながるかもしれません。


染色用の菌と効能を持つ菌が共存している可能性

 以前の記事でタデアイに付着している芽胞形成菌に触れた時、私は嫌気性の芽胞形成菌が沈殿藍の粉末に付着している可能性を示唆しました。

 上記の記事内で沈殿藍の粉末に付着している芽胞形成菌はブチリカム菌ではないかと推測していました。ですが、ブチリカム菌と同定できているわけではないので、ブチリカム菌が属しているクロストリジウム属の可能性を考えながら、考察してみます。

 今回の参考にしている久留米絣の藍菌レポートには、好気性の芽胞形成菌と明記され、その種類も遺伝子配列解析で同定しています。
 そこで、植物のタデアイや藍甕の中には様々な菌が共存(または発酵過程で発生)していて、藍建てや染色には好気性の芽胞形成菌が働きかけ、染色や彩色の後の効能や働きかけには別の菌が作用しているということも考えられるのではないかと思うようになりました。

 例えば…

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他では書けない藍の専門的な(というかオタクな)記事をここにまとめています。

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