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思い 『にぎやかだけど たったひとりで』

表題のもの哀しい響きと ばななに魅かれ手に取った
死の間際かなと読み進めると ぐぐぐぐっと来る言葉が随所に

  “思いは馳せるためにある。
   きれいな海も、青い海も、
   見て幸せだなと感じることは、先人が残してくれたこと。
   手塩にかけたり、必死の思いだったかもしれない、ということを
   汲み取る人間がどれくらいいるか”

ビーチに打ち寄せるごみを 取り除くひと
山道のごみを 掘り出し拾いながら歩くひと
自然のなかに 街の雑踏に 黙々と歩く人がある
川や湖 すべてが循環していることを 大切に思うひとの
一歩一歩のおかげで ゆたかな環境は保たれている
すべてが自然の賜であり ここに生きる私たちの行動がすべて関わっている

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明確に分類できる状況を求めて 無理な動きをしてきた数年
希望と現実世界のありようとの 埋められぬ溝
ユニークなこの世界において 見ようと心を開かねば
映りこまないもの 感じ取れない事象は沢山あって
勇気と覚悟が ひつようなとき

年齢や性 世間の基準に 焦りだけは加速する
大事なことは ぼやけるばかり
生物としてのリミットは 覆せない
本能としかいいようのない感情にも 巡り逢った
誰かに依頼したり 任せられることでもない
自分の人生を生きられるのは わたしだけ
落としどころを 探りさぐり  

種、たね、タネ  イメージをかき立ててやまぬ存在
鳥やねずみ 波に運ばれ 
庭の片隅に 隣の島々に流れ着き
ひっそり芽を出して 育ちゆく
世界中あらゆる処に さまざまの形 特質のもの
ラオスでよく食べていた パパイヤ
開くと粒々がなかったことも オレンジの実肌の
中央に細長く眠る 紫がかった無数のタネ
あのこたちがいないだけで とても殺風景に映って

全体食の喜び 身になる食べ方
ああ そうだったなぁと 有形無形が去来する
ひとりでは生きられぬ ひとのおかげで
新たなステージに引き上げてもらったこと 数多くあった
世界は 未知であふれている
未来がぱあっとあかるくなるような エネルギーに満ちた1冊

死ぬまで終わらぬ 営みを 
心底楽しみ 感謝して生きたい

『「にぎやかだけど たったひとりで」人生が変わる、大富豪の33の教え』 
 (吉本ばなな/丸尾孝俊・‘18・幻冬舎)

Erat, est, fuit あった、ある、あるであろう....🌛