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<オハヨーOHIO記 3> ほめる、つめたいおしり

1. 褒める習慣
2. 秋の入り口、虫
3. ごみひらい

1. スーパーへゆこうと歩いていると、大きな車が速度を落として横に着いた。何事かと落ち着かなさを覚えつつそのまま歩き続ける。助手席から若い男の子が声を張り上げている。何か落としたかなと耳を傾けると”その帽子、イカしてる。好きだぜ”と言い残して去るではなひか。ただのいい人! 思ったことや感じたことをストレートに、わざわざ相手の時間を確保してまで伝えるある種の生真面目さに、アメリカンて何者なのだろうと日々フレッシュな驚きをもらっている。何の変哲もない平たい帽子。キャップやウエスタンハットを被った人はたまに見かけるが、帽子を被る習慣をもたない人が多いので新鮮に映るのかな。

2. 初霜が降りた数日後、便座の冷たさに飛び上がった。日本民族の高すぎない体温に四季の気温差。ひ弱だからこそ工夫し快適な環境はうまれたのか。お尻を鍛えよう、来る冬に向けて。屋内はセントラルヒーティングでも、便座は硬くつめたいまま。凍える前に我が身を燃やせ心熱く。昼には30度近くまで上がった気温、空は高く落葉が目立ち秋の気配は濃い。
 就寝直前、巨大バッタ(キリギリスかも)が部屋にのそっと入ってくる場面に出くわした。隙間だらけといえど、やはり出入り口はこの窓だったかと悶える。外なら怖くないのに家に二人きりだとこわいって、内弁慶? 朝起きると窓枠に、無事外に出せた。網戸がほしい。

3. アンダーパス沿いに目立つごみ。拾うものの、どこに捨てればよいのかわからない。コロラドでは飼い犬のフンのための袋とごみ箱がポールに設置されている。放置していかないようにという法ゆえ。専用堆肥にいくのだろうか。
 フロス、プラスチック製のカトラリー、段ボールの切れ端や泥水が溜まった瓶に缶。プラ製のこまごましたパーツ。靴底やナイロン製の強力粘着テープにガムテープ、煙草の吸い殻。高校生の女の子たちが大きな犬をしっかり引き連れて歩いている。

Erat, est, fuit あった、ある、あるであろう....🌛