見出し画像

役行者さんに問うてみた|あの恐ろしかった存在の正体とは?|飛鳥川上坐宇須多伎比賣命神社

2020年の関西聖地巡礼。

私は、奈良・奥明日香の飛鳥川上坐宇須多伎比賣命神社(あすか|かわかみにます|うすたきひめのみこと|じんじゃ;以下、宇須多伎比賣命神社に省略)にて不思議な体験をした。

その体験を消化し切れず、時々思い出していた。「あの場で感じた存在、そして、恐怖。あれは何だったのだろう?」と。

画像4
飛鳥川上坐宇須多伎比賣命神社の参道

そうしたら、葛城(かつらぎ)一族と修験道について調べるようと購入した本に、こう書かれているのを発見。

出雲国造神賀詞(いずもの|くにのみやつこ|かむよごと)」には「出雲の神々は天皇家の守り神になって、ヤマトの地に鎮座する」と記されているが、その多くが飛鳥周辺に固まっている。

〜中略〜

やはり「出雲国造神賀詞」に名の登場する出雲神・賀夜奈流美命は、飛鳥川の上流に鎮座している。

飛鳥周辺には、多くの出雲神が祀られていると。しかも「飛鳥エリア」に。

出雲神・夜奈流美命という神名を見て思い出した。明日香・加夜奈流美命神社のすぐそばには、宇須多伎比賣命神社があるのだ。

スクリーンショット 2021-06-18 13.35.00

ネットで調べてみたところ、加夜奈流美命同様、宇須多伎比賣命も出雲神のよう。出雲族である葛城一族とも所縁のある神社に違いないと直感。

そこで、私は葛城の修験道開祖・役行者さんに手を合わせてお願いをしてみたw。

「宇須多伎比賣命神社で、私が恐怖を感じた存在とは何だったのか?誰だったのか?夢でも何でもどんな形でもいいので教えてください」と。

すると、翌日から2つのシンクロニシティが同時に起こり始めた。

琉球の歴史も交えながらの「八幡シンクロ」

画像5
那覇・安里八幡宮


翌日、たまたま安里八幡宮の周辺を通った時にふと思い出す。

「そういえば、安里八幡宮にも神功皇后と応神天皇が祀られているよな。」

宇須多伎比賣命神社には、宇須多伎比賣命のほか、神功皇后・応神天皇が祀られている。平安以降、宇佐八幡宮としての役割を担うようになっていったらしい。八幡信仰の総本宮は、大分・宇佐神宮。国東半島の山々は、紀伊山地と同様、修験道のメッカであることを忘れてはならない。

もっと古くは、拝殿裏の南渕山を御神体として厚く信仰していた
とのこと。人神以前の原始信仰・自然崇拝(信仰)が見え隠れする。

その日の晩、仕事でたまたま平家物語に触れることになったのだが、そこで源氏の氏神は八幡神であることを思い出す。

さらに、これまた偶然、前の週に定例巡礼で訪れた沖縄北部にある義本王(ギホンオウ)の墓。義本王の姓は「源(みなもと)であった」という説を知る。そういえば、義本王から3代遡った祖は、源為朝であるという説も思い出した。

しかし、なぜ私に八幡シンクロが起こったのか?そして、どうして宇須多伎比賣命神社に八幡神が祀られたのか?八幡と言えば、秦氏も関連がある。

近くには真言宗・天台宗・熊野信仰…。それなのに、なぜわざわざ宇佐の八幡神が選ばれたのか?この辺り、もう少し調べが必要である。

葛(くず)シンクロ

画像3
吉野で食べた葛切り


その日の晩、明日香周辺の地図を眺めていたら、宇須多伎比賣命神社の北側に「葛(くず)神社」を発見。

(くず)
葛(かずら)
葛(つづら)
葛城(かつらぎ)

「葛」。同じ漢字でも読み方が異なる。早速、葛神社を検索したところ、「神社巡遊録」にこう記されていた。

奈良県では各地に「九頭」「葛」「国津」などと称して水神・龍神を祀る例が多く見られ、当社もその一社です。これらは「クズ(クヅ)」と読み、古く吉野地域に居住していた人々である「国栖」との関連性を指摘する説もあります。
神社巡遊録(掲載承諾得てます✌️)

葛=九頭!

葛城一族は、九頭龍を信仰していたに違いない!と直感が降りてきた。

そして、国津といえば国津神(くにつかみ)。「国津神=古代地方豪族=葛城一族=出雲族=龍蛇信仰」!奈良東吉野・国栖(くにす|くず)とも繋がりがあるだろう。

ここで、私が玉置山を巡礼した時に直感したことを思い出す。

【現地での直感メモ】
紀伊山地内の山々。そこかしこに湧き溢れている水(瀧)の豊かさ。
水は龍神、女性性を司る。
この険しい山々が女人禁制であることと、至る所に配置されているお不動さん(火・男性神)の意味。それは、水と火(陰陽)のバランスを取り、守るため。

ここで一息つこうとFBのライムラインを覗いてみたら、トップにこんな写真が。

スクリーンショット 2021-06-15 3.02.07

写真左は、アンコールワット寺院の「naga(ナーガ)」。ナーガとは、インド神話に起源をもつ蛇神のことらしい。

インドにおいては蛇神だったが、中国に流入してから龍神へと変化したようだ。頭の数は違うが、仏教においては八大龍王に相当するとのこと。龍蛇シンクロである。

あらゆる角度から立て続けに念押しされるということは、私の経験上「これで間違いない」ということなのであった。

まとめ

私の問いに対する、役行者さんからの答えはこうである。

「飛鳥川上坐宇須多伎比賣命神社で、私が恐怖を感じた存在は「九頭龍」である」

「葛=九頭=国津=国栖」

「葛城と九頭龍(龍神)は、深いつながりがある」

しかし、今まで龍神さんと思しき存在には何度かお会いしているが、怖いと感じた存在は、宇須多伎比賣命神社で2度目。

ちなみに1度目は、沖縄・伊平屋島のクマヤ洞窟で出逢った存在。おそらく巨大な白龍さんだと思うのだが…。

今すぐにでも立ち去りたくなるような、あの恐怖が「畏怖の念」というものなのだろうなと。

はて、九頭龍さん、ナーガとはいかなる存在なのか?

けんきうはつづく…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?