ほほえむ日記

夕食後、洗面所で歯磨きをしていると、
キッチンでの会話が耳に入ってくる。

母「あのね、今日、パスモ落としちゃったんだ〜」

妹「え！大丈夫だったの」

母は、電車とバスを使って通勤している。

母「帰りのバスに乗るときに気づいたのよ〜。
とりあえず整理券取って、お金は小銭で払ってバスは降りたんだけど。
バスの運転手さんに聞いたんだけど、落とし物は警察の管轄ですよって教えてくれて。
で、ダメ元で駅員さんにも聞いたんだけど、見つかってないって。
で、その場では仕方ないから、お金払って帰ってきたのね。
すっごい心配だったんだけど、帰ってきたら駅員さんから電話がきて。落とし物で隣駅に届いたんだって！」

妹「え！よかったねえ。良い人が拾ってくれたんだね」

母「そうなの。
しかも、パスモを取りに行くって言えばその分の電車賃は払わなくて良いんだって電話で教えてくれて。
帰ってくる途中、新しくパスモ買い直すか迷ったんだけど、本当、買い直さなくてよかった」

妹「ラッキーだったね」

母「ね。バスの運転手さんも、駅員さんも、拾ってくれた人もとっても親切だった。
ママってこういう時、いつもラッキーなんだよね笑」

私がラッキーなのは、きっと、この人の子どもだからなのだな。

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気づくと頬が緩んでいるような、何気ない出来事に

和み、救われているんだと感じます。