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読書記録#1『夜行秘密』

こんにちは!
自己紹介noteに思ったよりも反応があって嬉しい、とっても単純なタカナミです。

中学生までは自他ともに認める文学少女だったのですが、高校に入ってからパタリと本を読まなくなってしまいまして。
でも、最近久しぶりに本を買ってみたら、やっぱり小説の世界に入り込むのって面白いなーと改めて感じたのです。

ただ、めっちゃ飽きっぽくて忘れやすいので、ちゃんと記録しておこう!
そしてそのためにnoteを使ってみよう!と思い立ったわけです。

さて、なぜ夜行秘密を買ったか、それはもちろんindigo la Endが大好きだからです!!!
そしてカツセさんのTwitterのファンだからです。
indigo la End、ひいては絵音さんについてはまたどこかで投稿したいと思っています。

前置きが長くなりましたが、感想をば。
多分ネタバレ含みます。

◆夜行秘密/カツセマサヒコ


まず思ったのは、
「全然登場人物たちに共感できない!」です。笑

いや、共感できないと言い切ってしまうとまた語弊があるのですが…
登場人物たちが取る選択が、ほぼほぼ自分とは反対なんです。
全員そうというわけではないですが、特に凛ちゃんとは選択がほぼ真逆でした。
だからこそドキドキもするし、なんで!?と思うことも多かったです。

ただ、自分とは違うなとは思いつつも、登場人物たちの境遇や心情に思いを馳せて行動原理を考えてみると納得できる部分も多く、
「自分とは逆だけど、この人がこういう行動を取るのはとても理解できる」
という場面が多かったです。

それは、彼女と僕だけの秘密です。

帯に書いてあるこの一文、最後にしっかり回収してくれてスッキリ。
なるほどそういうことか〜!となりました。

物語の中の話だけど妙にリアルで、
愛の美しさや儚さと、またそれが持つ怖さを表現していたように感じました。
狂おしいほどの愛とはこういうこと…?

私はそもそもindigo la Endの夜行秘密のヘビーリスナーなのですが、
あのアルバムからこんな物語を展開できるなんて…カツセさんの凄さを実感しました。
正直、もっとライトな恋愛小説になるんだろうな、と思っていました。

でもそれは違いました。

それぞれの愛というものが根底にあり、
一つ一つの曲(章)ごとにぶつ切りになるのではなく、それがきちんとつながるような世界観でしたし、indigo la Endらしい言葉も残っていました。(そしてそれを見つけてはニヤニヤしてました。笑)
夜行秘密という言葉通り、
「夜には美しいと思えたものでも、日の光に当たると輝きを失う」
そんな人々の人生を表している小説でした。

歌になっているのは、生活のほんの一部。
人間の生活はもっと複雑で色んな事情が絡み合って成り立っているんだ、ということをこの小説を読んで改めて感じました。

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