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自由研究とは戦争である。(前編)


世間はコロナ禍で色々心配事や不安はまだまだ続くけれども、長い夏休みが終わってとりあえずホッとしている親御さんも多いのではないだろうか。
毎年のことだが、夏休みの間の主婦は家事に加え子供の面倒、宿題の手伝いなど忙しさが倍増し、大抵はワンオペになるため孤独な戦いとなる。
今年は夫がリモートワークで在宅勤務をしていて、私のメンタル的にはとても心強かった。
しかし相手は一筋縄ではいかない小学生男児である。しかもADHD持ちで
とてもコミュニケーションが苦手で。
実は私もADHDで、子供の頃は口が達者すぎて憎らしいと言われるほど言い返し、親を嘆かせたものだが逆に息子はとにかくとてもおとなしい。
怒られてもパニックを起こして最終的にシクシクメソメソ泣いてしまうので会話がなかなか成立しない。
そんな中宿題の面倒を見るのは、私にとってはとても意気込みが必要なことなのである。



①まずは自由研究とはなにか、から

さて今年の夏休みの宿題についてだが、ドリルとかは言われなくても勝手にやる(こういうところはめちゃくちゃ褒めたい)のであまり不安はなかったのだが、やはり自由研究がいちばん心配の種であった。
息子は3年生まで自由研究はやらずに工作の作品で済ませてきたので、実質今年が初めての自由研究ということになる。
当然何もわからないからまずは自由研究とはなにか、というところから本人に理解してもらうところから始まったのだが、長い休みが始まったからか息子は浮かれてゲームに熱中してしまい、
「8月になってからやる!」
と言い出して話を聞こうとしない。すでにこの時点でもう雲行きが怪しい…どうしたもんか…。
8月31日に両親と姉を盛大に巻き込み半べそをかきながら自由研究のレポートを作った子供の頃の思い出が、唐突に甦ってきて心が痛くなってきた。
どうやら歴史は繰り返していて、やはり血は争えないらしい。
おとうさんおかあさんごめんなさい。あの頃の私はわかってませんでした。


②テーマ決め

とりあえず気が済むまで遊ばせて、8月になったら尻叩く勢いでやらせればいいか、と様子をみつつ宿題の話をさりげなくするも当然聞かず、息子はだんだん調子にのって朝から晩までPC、ゲーム、You Tubeと羽をのばしまくる。
確かに自粛自粛でお出かけもできず、外食だっていけない。
いきたかったおばあちゃんちだって何ヶ月も行っていない。
本来の楽しみがないから、多少は遊んでもしょうがないかと思っていたのだが、甘く見てた私が間違いだった。ほっとけばほっとくだけこやつは調子に乗る。これはいかん。
実はドリルの他に日記や読書感想文、リコーダーの練習などの宿題もあるのだが、それは放ったらかし。なぜドリルだけしっかりやるんだろう。わかりやすいからか……?
何度も何度もしつこいくらいに、私が自由研究の話をしてきた成果?があったのか、ようやく息子は重い腰をあげ、自主的にパソコンでテーマ探しをし始めた。どうせやるなら本人のやりたいものの方がいいだろうし、親に決められても面白くないだろう。(最後の手段ではあったが)
毎日毎日夏休みの宿題は??と声をかけるのもいい加減嫌気がさして疲れてきていたので動いてくれたことにホッとしたのだが、このときすでに8月の中旬に差し掛かろうとしていた。時間はあまりない。


中編へ続く。

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