![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145159771/rectangle_large_type_2_29e72e06a8adf4403cf386d996589643.jpeg?width=1200)
『ウスタード・ホテル』作品トリヴィア
インディアンムービーウィーク2019で上映した『ウスタード・ホテル』のトリヴィアをご紹介します。
作品紹介
ウスタード・ホテル(原題:Ustad Hotel)
裕福な家庭に生まれドバイで育ったファイジはシェフになるのが夢だったが、それに反対する父から勘当される。カリカットの祖父の元に身を寄せ、祖父の経営する大衆食堂を手伝いながら成長していく。カリカットのムスリム社会を背景に、マラバール・ビリヤニ、パロタなど、ケーララ州の名物料理の垂涎ものイメージを交えながら、青年の成長をのびやかに描く。
監督 アンワル・ラシード
出演 ドゥルカル・サルマーン、ニティヤ・メーノーン、ティラカン、シッディク、マームッコーヤ
字幕 日本語
ジャンル ドラマ
2012年 / マラヤーラム語 / 151分/ G
©Magic Frames
![](https://assets.st-note.com/img/1719276182470-w1NWMksnoC.jpg?width=1200)
作品トリヴィア
[#ウスタード・ホテル 1] #IMW 唯一の #マラヤーラム映画 『ウスタード・ホテル』をご紹介します。なぜ2012年の作品を?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。この作品こそは日本が追い付くのを待っていた1本。空前のビリヤニ・ブームの日本に満を持して紹介される #ビリヤニ 映画なのです。 pic.twitter.com/sl3ogPNolo
— 【インド映画上映】インディアンムービーウィーク/ SPACEBOX (@ImwJapan) September 4, 2019
[#ウスタード・ホテル 2] ウスタードとはペルシャ語起源の語で「師匠、名匠、マエストロ」などといった意味。ホテルは伝統的なインド英語でレストランのこと。庶民的な店に使われることが多いようです。したがってウスタード・ホテルは「名匠食堂」というぐらいのものです。#IMW
— 【インド映画上映】インディアンムービーウィーク/ SPACEBOX (@ImwJapan) September 4, 2019
[#ウスタード・ホテル 3] #インド では宿泊施設も(accomodationやlodgeと並び)ホテルと称するものが多く混乱しそうですが、実際には両者の違いは一目瞭然なので問題は起こりません。『ウスタード・ホテル』には宿泊施設としての高級ホテルも登場し、その附設レストランの厨房の様子も描かれます。 pic.twitter.com/bXVsC0DBxv
— 【インド映画上映】インディアンムービーウィーク/ SPACEBOX (@ImwJapan) September 4, 2019
[#ウスタード・ホテル 4] 本作の舞台はカリカット(コーリコード)。ケーララ州の北の3分の1を占めるマラバール地方の中心都市です。マラバール地方はケーララ州の中でも歴史的にイスラーム教とつながりの深い地域。カリカットの全人口のうち約38%がムスリムだそうです。https://t.co/3Q9p0XPnT5
— 【インド映画上映】インディアンムービーウィーク/ SPACEBOX (@ImwJapan) September 4, 2019
[#ウスタード・ホテル 5] マラバール地方の名物料理の一つが #マラバール・ビリヤニ。 #ビリヤニ(#ビルヤーニー/#ビリヤーニー)は中東から東南アジアにまで広がる多国籍アイテムですが、インド亜大陸のものが最も有名。亜大陸の中でも土地の名前を冠した各種のビリヤニがあります。#IMW #インド料理 pic.twitter.com/ZtTMahEKoA
— 【インド映画上映】インディアンムービーウィーク/ SPACEBOX (@ImwJapan) September 4, 2019
[#ウスタード・ホテル 6] 元々はムスリムの晴れの日のご馳走でしたが、現在では誰もが口にするものとなり、駅弁として売られるほど気軽な食べ物となっています。#マラバール・ビリヤニ の特徴は「カイマ」というベンガル地方産の丸っこい米の使用。カイマ米は劇中でも言及されます。#IMW #インド料理 pic.twitter.com/h2RcLi65pv
— 【インド映画上映】インディアンムービーウィーク/ SPACEBOX (@ImwJapan) September 4, 2019
[#ウスタード・ホテル 7] 約2千キロ離れたベンガル地方で収穫される米の最大の消費地がマラバール地方です。カイマ米の安定供給がないため、日本のインド料理店で #マラバール・ビリヤニ が常設メニューの所はありません。「ウチでは常設だよ」というレストラン様がいらしたら是非ともコメントを。
— 【インド映画上映】インディアンムービーウィーク/ SPACEBOX (@ImwJapan) September 4, 2019
[#ウスタード・ホテル 8] その他にも、アッパム(レース状の気泡が開くように焼いたパンケーキ)、パロタ(中国の葱油餅に似たパン)、#スレイマニ・ティー(生姜やスパイスと共に煮出し、レモンやライムなどを絞って加えるブラックティー)などなど、垂涎アイテムが多数登場します。#IMW #インド料理 pic.twitter.com/jYe34H136t
— 【インド映画上映】インディアンムービーウィーク/ SPACEBOX (@ImwJapan) September 4, 2019
[#ウスタード・ホテル 9] 料理と並んで強い印象を残すのが #ゴーピ・スンダル による音楽。ゴーピはCM音楽などから始め、2006年から映画業界入り、最初のメジャーヒットが本作でした。今ではマラヤーラム映画を代表する音楽監督となり、テルグ映画にも本格進出をしています。https://t.co/5VPS6Uj2mp
— 【インド映画上映】インディアンムービーウィーク/ SPACEBOX (@ImwJapan) September 4, 2019
[#ウスタード・ホテル 10] 本作に自身の役で登場するセレブがいます。テープカットに現れる若手俳優 #アーシフ・アリ です。主演のドゥルカルより3年早くデビューしたアーシフは、若者向けのコメディーに多く出演している人気者。彼が劇中で別の俳優と勘違いされた際のリアクションにご注目下さい。
— 【インド映画上映】インディアンムービーウィーク/ SPACEBOX (@ImwJapan) September 4, 2019
[#ウスタード・ホテル 11] 本作を手がけた #アンワル・ラシード 監督は、第5作目の本作でインド国家映画賞の「有益な娯楽作品賞」を受賞。ファハド・ファーシル(マヘーシュの報復)と組んだ次作『Trance』の製作が進行中。マラヤーラム版『Bangalore Days』(14)では副プロデューサーも務めました。
— 【インド映画上映】インディアンムービーウィーク/ SPACEBOX (@ImwJapan) September 4, 2019
[#ウスタード・ホテル 12] 主演の #ドゥルカル・サルマーン は、『OK Darling』(15)、『チャーリー』(15)で日本の銀幕にデビュー済み。 今年はソーナム・カプール共演のヒンディー映画『The Zoya Factor』が公開間近。トップ俳優マンムーティーの息子という看板不要の活躍ぶりです。#インド映画 pic.twitter.com/fPKZ0c1dTr
— 【インド映画上映】インディアンムービーウィーク/ SPACEBOX (@ImwJapan) September 4, 2019
[#ウスタード・ホテル 13] 共演の #ニティヤ・メーノーン は、ドゥルカルとの共演作『OK Darling』(15)のほか、ヴィジャイ主演のタミル映画『マジック(原題:Mersal)』(17)にも出演。今年は話題のヒンディー映画『Mission Mangal』にも出演。活躍の場が広がっている注目俳優のひとりです。 pic.twitter.com/I24Sx271wg
— 【インド映画上映】インディアンムービーウィーク/ SPACEBOX (@ImwJapan) September 4, 2019
#ウスタード・ホテル をご覧になった方へ
— 【インド映画上映】インディアンムービーウィーク/ SPACEBOX (@ImwJapan) September 19, 2019
猫さんのその後について調べました。脚本を手がけたAnjali Menonのサイトに「猫は元気」とありましたので、どうかご心配なく🐱https://t.co/4mvwqbuLy6#IMW pic.twitter.com/u5GILOFnHV
[#ウスタード・ホテル おまけ] イスラーム映画祭(@islamicff)さんもご推奨くださった劇中歌♪Appangal Embadum(叔母さんがアッパム焼いた)、元はのんびりとしたムスリム民謡でした。動画サイトでいくつかのヴァージョンを聞くことができます。https://t.co/cDMBGaIREE#IMW #インド映画
— 【インド映画上映】インディアンムービーウィーク/ SPACEBOX (@ImwJapan) September 8, 2019
青白くひょろひょろとした義理の息子を見かねて小母さんが一所懸命に料理をする微笑ましい光景を描いたという元の民謡の歌詞がナンセンスで微かに妖しいものとなり、クレージーなバイオリンを伴ったエスノロックになりました。#ウスタード・ホテル の看板ソングはぜひ劇場で🎻https://t.co/CCikU3RUQf
— 【インド映画上映】インディアンムービーウィーク/ SPACEBOX (@ImwJapan) September 8, 2019
ウスタード・ホテル後半部分に登場する困窮者のための無料給食を提供している人物は、ナーラーヤナン・クリシュナン氏がモデル。『サルカール 1票の革命』にも本人役で出演しています。
映画メディア「フィルムコンパニオン・サウス」が選ぶマラヤーラム映画25選に、#IMW 上映作品『#ウスタード・ホテル』が選ばれました。そのほか、イスラーム映画祭で上映された『ナイジェリアのスーダンさん』や、昨年のICW上映の『マヘーシュの報復』も入っています。 https://t.co/mXZJX8yo8J
— 【インド映画上映】インディアンムービーウィーク/ SPACEBOX (@ImwJapan) October 31, 2019
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?