PS1 黄金の河 完全ネタバレ粗筋(後半)
PSシリーズ 人物相関図
【南方戦線 ランカ島】
ランカ島の王マヒンダンとの戦いに臨むチョーラ王家の次男アルンモリ王子。戦果を上げたのち、在地の仏教教団マハー・ボーディ僧院に招かれる。僧院長は戦乱で荒れたランカ島で仏教寺院の復興に力を貸した彼を褒め讃え、現国王マヒンダンは仏の道に背いていると言い、アルンモリのランカ国王としての即位を求める。彼は父であるチョーラ国王の許可なくしてその申し出は受けられないと丁重に断る。
【チョーラ国の首都タンジャイ】
同じころ、パラヤライからタンジャイに向かうクンダヴァイ。ナヴァラートリの祭りにタンジャイにやってくる彼女を迎えて人々は沸き立つ。パルヴェート兄弟とナンディニが挨拶に出る。クンダヴァイとナンディニとの間での毒を含んだ仰々しいやり取り。クンダヴァイはパルヴェート侯と同志の諸侯との会合の場に抜き打ちで訪れ、2人の王子の嫁を探していると言い、諸侯を動揺させる。居室に戻り激怒するパルヴェート侯。ナンディニは2人の王子が合流することを防がなければならないと忠告する。
【海上】
漁師の娘プーングラリ〔アイシュワリヤ・ラクシュミ〕の漕ぐボートでランカ島に向け旅をするデーヴァン。プーングラリはセンダンの従妹。いずれは彼と結婚するのかと問われ、それはないと答えるプーングラリ。彼女は一度だけ会ったアルンモリが忘れられない。
【ランカ島北部ナーガ島の浜辺】
岸に着き、プーングラリはデーヴァンに頼みごとをする。彼がアルンモリに会い、周りに人がいない折りに、「サムドラ・クマーリ(プーングラリの綽名、「海の娘」の意味)を覚えているか?」と尋ねてほしいというのだ。彼が覚えていると答えたら、サムドラ・クマーリがデーヴァンをランカ島に連れてきたと言えばいいと。デーヴァンを送り出したプーングラリが一息ついていると、知り合いの船頭カルティルマンが数人の男たちを乗せて接岸する。それはラヴィダーサンに率いられたパーンディヤ国王親衛隊の残党で、アルンモリを暗殺するためにやって来たのだった。
【チョーラ国タンジャイ】
王位継承問題を進展させたいパルヴェート侯は、国王に対し2人の王子を首都に召喚すべきと進言する。確実にアルンモリを呼び戻すには、マハー・ボーディ僧院からの即位の申し出を勝手に断ったことを問いただすための逮捕・連行という形をとった方がいいと述べる。考えるところがありそれを許す国王。一方、頑固なアーディタをタンジャイに呼び戻すために、国王はクンダヴァイを彼の居城カーンチに遣わすことにする。
【チョーラ国コディヤカライ付近の海港】
アルンモリを拘束するために出航するチョーラ国の軍艦。パルヴェート侯とナンディニは司令官に直々に会い、王子を無傷で連れ帰るよう命じる。
【ランカ島タンバライの町】
どのようにアルンモリの居場所を探すかを思案しながら歩くデーヴァン。突然ナンビが現れ、彼に付きまとう。そこに謎の騎馬集団が現れ、それを追っていった先で彼はアルンモリと邂逅する。その様子を物陰から見るデーヴァララン。カダンブル城で憑依の踊りを披露していたこの男は、ラヴィダーサンと共にランカ島に上陸したパーンディヤ国王親衛隊の残党の1人である。
ナンビはチョーラ国宰相アニルダからの伝言として、王子はランカ島に留まる方がいいと言う。一方デーヴァンがもたらしたクンダヴァイの書簡は、王子にパラヤライに来るよう求めていた。矛盾したふたつの忠告を前に「国王はどのようにお考えか」とつぶやくアルンモリ。
翌日馬車で移動中の3人を、ラヴィダーサン一味が襲う。絶体絶命のピンチに、象に乗った白髪の老女が現れ、暗殺者たちを蹴散らす。アルンモリは自分の綽名「ポンニイン・セルヴァン」(ポンニ河に愛された息子)の由来を語る。彼は5歳の時に家族総出でポンニ河での川遊びに出掛けたが、途中で船から水に落ちた。彼を救ったのは河の中から現れた謎の聾唖の女性。身分も明かさずどこかに消えてしまったので、人々は彼女をポンニ河の女神と呼んだ。今日現れたのも彼女で、これまでアルンモリの身に危険が迫ると必ず現れて、彼を救ってきたのだという。
【チョーラ国北部カーンチ】
アーディタのもとを訪れるクンダヴァイ。彼女の母方祖父に当たるマライヤマン〔ラール〕が迎える。タンジャイを訪れることを求める彼女の言葉にも一切応じない皇太子。青年時代にナンディニを王宮から追放したのはクンダヴァイだとなじる。それは王家の一員としての務めだったと応じるクンダヴァイ。皇太子は友人のパールティバをランカ島に送り、アルンモリをカーンチに招くつもりだと言う。それに対してクンダヴァイは、アルンモリは父王の命令で首都タンジャイに連行されることになると告げる。
【ランカ島トンダイマーン~ランカ王の住処】
ランカ島北部トンダイマーンの岸辺に到着するチョーラ国の軍艦。アルンモリの逮捕・連行のために来たことを知ったプーングラリは、王子に知らせようと内陸部に急ぐ。
同じころ、ランカ国王に会いたいと焦るパーンディヤの刺客のひとりヴァラグナンは、警備のランカ兵を次々と殺して国王の居場所を聞き出そうとする。見かねた通訳のカルティルマンは、自分が案内すると言う。
不審者を差し出すという名目でカルティルマンはランカ王の御前にヴァラグナンを連れて行く。ヴァラグナンは、チョーラ国の軍艦がアルンモリを捕えるためにランカ島に着いたという情報を提供し、船と兵士が提供されれば、自分がアルンモリの首を取って献上しようと持ちかける。
【ランカ島の幹線道「王の道」のどこか】
アルンモリとナンビ、デーヴァンの3人の前に、ワーナティの伯父で南方戦線の将軍であるヴェーラール侯とパールティバが手勢を率いて現れる。その中には象に乗ったプーングラリもいる。パールティバは、アーディタがアルンモリをカーンチに招いていることを告げる。さらに王家を巡る陰謀、首都に攻め上がり逆賊を討つべきことなどを述べる。王子はヴェーラール侯らに意見を求める。軍艦は王の意を受けて遣わされたのか、パルヴェート侯の独断によってなのか、王子はどこに向かうべきなのかが改めて議論される。
パールティバを通じてアーディタはアルンモリにカーンチに来るように言ってきた。宰相はナンビを使者にしてランカに留まるように助言をよこした。デーヴァンに託した伝言でクンダヴァイはパラヤライに招く。ヴェーラール侯は軍勢を率いてタンジャイに攻め上ることを示唆する。王子は、父王の命に従って逮捕されるのが自分の義務だと言う。彼はプーングラリにトンダイマーンに案内するように頼む。不快さを隠さないヴェーラール侯。
アルンモリはデーヴァンに自分の衣装を着せ、替え玉に仕立て上げて人々の注意を逸らしておき、自分はプーングラリの象に同乗する。そして象の暴走と見せかけ一同を引き離して走り去る。王子の衣装のままそれを追うデーヴァンは、途中でデーヴァラランに捕えられてしまう。とどめを刺そうとしたデーヴァラランは相手が王子ではないことに気付き、デーヴァンを捕虜として引きたてる。
【ランカ島トンダイマーン付近】
軍艦から下船して王子の逮捕に向け出発しようとするチョーラ国兵士たちを、パーンディヤ国王親衛隊の残党が襲い、殺戮する。プーングラリと2人でトンダイマーンに到着したアルンモリは、死体の山の中で呆然とたたずむカルティルマンに何が起きたのかを尋ねる。
停泊中のチョーラ国軍艦を乗っ取ったラヴィダーサン。そこにデーヴァンを捕縛してデーヴァラランが帰還する。王子を捕えられなかったことに激怒したラヴィダーサンは腹いせにデーヴァンをマストのてっぺんに縛り付ける。それを岸辺から見たアルンモリは、プーングラリに小舟を出させて追う。海に飛び込み単独で泳いで軍艦にたどり着いた王子はデーヴァンの縄を解き、2人はラヴィダーサンの手勢と戦うが、海が突然荒れだし、プーングラリがなすすべなく眺める中で船は沈没する。
【エピローグ】
アルンモリが海上で死んだというニュースがチョーラ国にもたらされる。知らせを聞いて、これはナンディニの仕組んだ陰謀に違いないと激怒し、軍勢を率いて首都タンジャイを目指すアーディタ。一方、アルンモリを助けようと海中を泳ぎ回る白髪の老女。その顔はナンディニに瓜二つだった。
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