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アーユルヴェーダ≠ヘナ 歴史についての考察

ヘナはインドの植物=アーユルヴェーダの薬草
実はこの見解は少し違った見解であると考えています

ヘナの産地はインドだけでは無い

ヘナの産地は「北アフリカ」を始め、「中近東」でも栽培されています。

昨年はモロッコでのヘナ生産を見学したり、現地での活用方法なども学んできました。

生産量や輸入量が多いこともあり、ヘナはインドの植物であると誤解されています。

アーユルヴェーダは宗教の一部?

アーユルヴェーダはバラモン教(古代ヒンディー)に由来します。

宗教的概念と共に医学として歴史を重ねてきたのですが、日本の神道ですら時代によって湾曲されてきた歴史があります。

宗教は時の権力者が政治的意図を持って活用したツールでもあります。

現在インドはヒンディー至上主義でナショナリズムが高まっています。
そういった背景をもとに各国へヒンディー要素であるアーユルヴェーダやヨガを浸透させています。

その一貫にあるアーユルヴェーダで利用されるというヘナ
実はアーユルヴェーダの古典の世界ではヘナは取り扱われていません。

しかし、現代アーユルヴェーダでは豆腐や味噌のような、彼らの文化圏外の素材を扱うこともあります。

アーユルヴェーダは時代によって柔軟な姿勢を持っていることに気づきます。

おそらくヘナもムガールの文化などと共にインドに持ち込まれ繁栄したのだと思います。

ヘナはイスラム教の文化である

ヘナは本来イスラム圏において「ボディーペイント」に活用されています。

ヒンズー教の国であるインドは古来、「トライバルタトゥー」の需要が圧倒的に多かったとされています。
その代用にヘナが採用されたのだと推測されます。

また、アーユルヴェーダのドクターはヘナ風呂の入浴をすすめませんが、
なんとモロッコでは積極的にヘナ風呂が利用されています。

インドでは鉄鍋とレモン汁や紅茶を使ったヘナペーストを活用しますが、モロッコではそういったことは行いません。

実際にこういった違いがあるので、検証を行ったことがあります。

例えばヘナペーストに関しては、鉄鍋や紅茶・レモンなどを添加したところで、それほどの違いを感じることはありません。

若干色素の展開が早いのか?という印象を持ちますが、結局2日後にはどちらも色彩上見分けがつかないほどでした。
鉄分やビタミン補給という要素もあるのでしょうか。

またアーユルヴェーダドクターという人達のヘナに対する理解は偏りがある傾向にあります。

しかし、「その偏りがインドらしくて面白く奥深く」もあります。

ヘナはヒンズー教やアーユルヴェーダだけの植物ではありません

ヘナを追求していくうえで、見解をインドのみ求めることは難しいようです。

実際にインドとその他の国ではヘナに対する見解が異なることも多く。
時には、インド独自の見解というのもあります。

・アーユルヴェーダのドクターが●●だと言っていた。
・アーユルヴェーダではこのように使います。

といった、ある意味偏りのある見解のみでヘナを論じたところで、

その見解はインドの話だけであり、その他の国では違う見解というのは、
当然として起こり得ることでもあります。

片側からの見解だけではなく、広い視野での見解も大切にしたいですね。

商業主義から発生したアーユルヴェーダ=ヘナの図式

ヘナが世界に知られるようになったのは、「ニューエイジブームの時代」だったのだと思います。

その時代にはヒッピーカルチャー全盛期でもあり、インド文化が世界に広く知れ渡った時代でもあります。
その時代を経験したヘナバイヤー達がキャッチーなタイトルを使いヘナの販売を行いました。

現在60歳以上のヘナバイヤーさんはヘナ=アーユルヴェーダで売る方法論で、ここまでやってきたのだと思います。
その流れは現在も続いています。

しかし、時代は情報のボーダレス化、航空需要などにより行動範囲は広がりを見せています。

実際にモロッコのヘナ文化に深く触れることも可能になりました。
エジプトやアラブ諸国でのヘナに対する見解も知ることが出来ます。

現代において、昔からヘナバイヤーが使っていたヘナ=アーユルヴェーダという、キラーワードは間違ってはいないけれども、少し偏りのある見解だと言えるでしょう。

ヘナは特別な植物なのか?

南米やアフリカ、東南アジアなどには、まだまだ沢山の謎の植物があります。
ヘナは特別な植物ではなく、そういった植物の一つでもあります。

しかし、僕にとってはヘナは「世界で最も特別な植物」です。
おそらく、ヘナの歴史や利用方法に関して、議論や見解を発する人は、

僕のように、自分にとって特別な植物なのだと思います。
その気持ちは大切にしながら、偏りの無い見解を探すことが大切なのだと思います。
そうすることによって、ヘナの活用幅や想いが心地よい広がりを見せてくれます。

沖縄でとれるヘナは、どんな活用方法があるのか?

・トルコではヘナにどんな意味があるのか?
・フランスのイーナ(ヘナ施術)はどのような存在なのか?
・ロシアにおけるヘナのヒンズー思想はどういった考えかたなのか?

ヘナの捉え方や使い方にルールなどありません。
自由に心地よく使えば良いのだと思います。
アーユルヴェーダがどうだ、ヘナの先生ががどうだ、化学的にどうだ、そういったことよりも、個人の感覚や、自分にとってのヘナの位置付けを大切にして欲しい思います。

思想的な領域にも入ってくるヘナの存在は、一言で語ることは出来ず、その奥行きには宇宙を感じることすらあります。

僕にとっては、人生を賭けるほど、とても面白い植物です。
これからも見解を広げていきたいと考えています。

もしもこの記事で気になることがあれば、是非その意見や情報もお聞きしたと思いますので、かったつな情報交換が出来れば嬉しく思います。

というよりも、マニアックすぎて、そこを一緒に掘る人を探していますので、是非お声がけくださいませ!

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