意識が変容する時
科学的な根拠があるわけではないけれど、個人的な体験から、意識が変容する時、その過程には2種類あるなぁと感じています。
[和紙に色水が染み込むようにゆっくりと]
どなたかが、自分の意識や感情が時間を掛けて少しずつ変化することを「和紙に色水が染み込むようにゆっくり」などと表現をされていた記憶があるのですが、正しくそのイメージ。
自分でもその変化にうっすらと気が付いているかもしれないし、気が付いていないかもしれないけれど、ゆっくりじっくり導かれるように変わっていく。じわじわと。でもまだ変化の途中では、言語化出来るほどに強くは認識していなかったり、言語化出来ていても自分が新たに認識したものに対して確信を持っているわけではなく、特段の行動を起こすこともない。けれど色水が和紙を満たした時に、「あぁ、やっぱりそうだったんだ」とか「やっぱりこっちにシフトしてみようかな」なんて、明確な認識と共に、行動に移すためのエネルギーも湧いて来る。
[ガラッと一瞬で]
一方で、「雷が落ちた」なんて表現をする方もいますが、一瞬でガラッと変容してしまうこともあります。何かを見たり聞いたり体験したり、誰かと言葉を交わした瞬間だったりするかもしれませんが、ものすごいエネルギーが身体中を駆け巡り、居ても立っても居られず、すぐにでも誰かに伝えたり、行動に移したくなるような。
もしかすると、徐々に和紙に色水が染み込んでいて、最後の決定打となったのがその瞬間だった、ということもあるのかもしれませんが、全く意図していない角度から突然やって来るこの出会いは劇的で、運命のような感覚を覚えます。
[今日は、明日は、どんな変化があるだろう?]
自分の思考や感情に意識的になると、日々少しずつ、時には一気に大胆に、確実に変化していること自体に喜びを覚えます。
嬉しいことばかりではないし、嫌なことも大変なことも、投げ出したくなるようなこともあるけれど、それでも一歩ずつ確実に変化し、進んでいる感覚。
寒い日が続きますが、皆さんにもワクワクするような意識の変化がたくさんありますように。
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