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【大雪(たいせつ)の過ごし方で変わる❗️心と体❓】二十四節気と東洋医学、自然を学んで自分を知ろう。

2021年の大雪(たいせつ)はいつ❓そもそも大雪とは❓大雪の過ごし方を知りたい。大雪の頃の体調管理も気になる。と、いう方❗️

この記事では、二十四節気の大雪について東洋医学的な観点から、みなさまの健康づくりに役立つ情報をまとめました。

🔳1.大雪とは

大雪は毎年12月7日頃です。2021年は12月7日のため、次節気である冬至(2021年は12月22日)の前日までが大雪の期間です。山々は雪に覆われ、地域によっては平地でも雪が降り積もり、いよいよ本格的な冬の到来を告げる頃です。

古事には熊が冬眠する頃とも記され、木々の葉は北風に除かれる等、寒い冬に適応する動植物の様子がみられる頃です。

🔳2.二十四節気と七十二候

つぎに、二十四節気を表にまとめてみます。また、大雪は七十二候(しちじゅうにこう)により、さらに細かく表現されるので、そちらもまとめてみます。

※七十二候とは二十四節気をさらに5日ずつに分けた期間です。また、自然(季節)の移り変わりや動植物の様子を表したものです。古代中国で考案されましたが、日本では明治期に改訂した「略本歴」が主に使われます。
引用:Wikipedia フリー百科事典「七十二候」

●二十四節気一覧

・立春(2月4-5日)・雨水(2月18-19日)・啓蟄(3月5-6日)
・春分(3月20-21日)・晴明(4月4-5日)・穀雨(4月20-21日)


・立夏(5月5-6日) ・小満(5月21-22日)・芒神(6月5-6日)
・夏至(6月21-22日)・小暑(7月7-8日)・大暑(7月22-23日)


・立秋(8月7-8日)・処暑(8月23-24日)・白露(9月7-8日)
・秋分(9月23-24日)・寒露(10月8-9日)・霜降 (10月23-24日)


・立冬(11月7-8日)・小雪(11月22-23日)・大雪(12月7-8日)
 ・冬至(12月21-22日)・小寒(1月5-6日)・大寒 (1月20-21日)

●七十二候(大雪)
59候 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)
   意味:天地の気が塞がって冬となる。

60候 熊蟄穴(くまあなにこもる)
   意味:熊が冬眠のために穴に隠れる。

61候 鱖魚群(さけのうおむらがる)
   意味:鮭が群がり川を上る。

🔳3.大雪と東洋医学との関連

大雪は二十四節気の21番目です。

冬は気を蔵す季節、万物は閉塞して気を秘めながら固まり来春に備えます。

大雪は、地域によっては平地でも雪が降り積もり、いよいよ本格的な冬の到来を告げる頃です。

古事には熊が冬眠する。とも記され、木々の葉は北風に除かれる等、寒い冬に適応する動植物の様子が伺えます。

東洋医学的に捉えると、大雪は前節の小雪(しょうせつ)と同様、東洋医学の根幹の一つ陰陽論の陰陽消長(いんようしょうちょう)の法則に沿って過ごすのに適した頃です。

陰陽消長とは、陰陽の盛衰(消=衰、長=盛)または量的変化を意味します。

例えば、昼(陽)から夜(陰)となる時間の流れは、昼(陽)が衰えて夜(陰)が盛んになることであり、寒熱の量的な変化も生じます。この例を陰陽消長で表すと、陰長陽衰となります。

また、陰陽消長は日内の変化にとどまらず、日毎、年内、年毎にもその法則が働いています。

つまり、自然界(季節の巡り含む)は陰陽消長の法則にしたがうのです。

例えば、夏から冬へ向かうのは陽衰陰長であり、冬から夏へ向かうのは陰衰陽長となります。

春夏秋冬、季節の巡りは陰陽消長で表すことができます。そして、大雪の頃は陰陽消長を感じるのには適当な頃なのです。

東洋医学には「自然と人は一つである(天人合一思想)という思想があります。
また「心と体は一つである(心身一如)という思想もあります。

自然(季節)が変化すれば心も変化し、その心理状態に呼応する変化が体にも起こります。その逆も同様で相互に影響する。という考え方です。

つまり、大雪の頃は今までと異なる微妙な変化が自然現象に呼応して生じるのは生理的な現象と、捉えるのです。

したがって「陰陽消長」を意識して、後の現象に適応するように過ごすことが大切となるのです。

それでは、これらを踏まえて以下に記す内容をヒントに、健康づくりに生かしてみてください。

🔳4.大雪の過ごし方で変わる❗️心と体❓

大雪の特徴をもう一度振り返ってみます。

それは「地域によっては平地でも雪が降り積もり、いよいよ本格的な冬の到来を告げる頃、古事には熊が冬眠する頃とも記され、木々の葉は北風に除かれる等、寒い冬に適応する動植物の様子が伺える頃」です。

なので、この大雪の特徴や変化は、似たような現象として心や体にも起きているのです。

例えを記してみます。

例)大雪を迎えた。寒いので全身がちぢこまる。が、その割には肩のコリ感は
  少ない。

いよいよ雪も降り重なる頃、寒さも増し肩の筋肉はより硬くなります。人によっては全身がちぢこまり、あちこちコリ感を訴える人もいるでしょう。

これらは季節に見合った生理現象、一見、筋肉は凝集して硬くなりますが外気に触れる面積を狭め、寒さに適応す反応ともいえます。

また、寒い季節になると生体は基礎代謝を高めめて体温を維持しようとします。

したがって、寒い外気に触れやすい肩などの筋肉やコリが以前より硬くなっても、生体側の熱産生が働くため、相対的にコリ感が少ないのです。

しかし、ここで油断をしてはいけません。ケアをしないと筋肉の細胞の数が減り筋肉による熱の産生も減るため、筋肉の硬さもコリ感も増します。

ポイントは陰陽消長❗️基礎代謝を高め(陽)ても、寒さ(陰)は確実に増していくのが冬へと向かう季節、陰陽消長でいう陰盛陽消の季節です。

以上を踏まえて適宜対応する必要があるのです。

例えば、降り積もる雪は一定の時間間隔で雪かきをします。どっさり雪が積もり下層が硬くなった後の雪かきの大変さは、雪国の人に限らずご理解は容易です。

生体も似たように肩こりや全身も一定の感覚でマッサージ等でケアすることが肩こりを悪化することの予防となるのです。

加えて大雪の頃は、熊が冬眠する頃と古事には記されるため少し意識をしたい。

ヒトには生命維持の極限まで代謝を下げる能力が備わっています。が、冬眠せづに冬の夜を過ごしたといいます。

これが、前頭前野が進化させ、知的な推論をする脳の発火が促された。とのことです。

冬眠を選ばなかったヒトとして、体のケアと脳・心に向き合うには良い節気ではないでしょうか。

大雪をどう過ごせば良いか。とか、大雪の体調を管理したい。という方、大雪を知って適応してみましょう。

心身は様々な変化、兆し(きざし)として現れます。是非、自身の心と体の声に耳を傾けてみてください。

🔳5.まとめ

🔳1. 大雪は二十四節気の21番目で毎年12月7日頃、地域によっては平地でも雪が
   降り積もる頃。
🔳2. 一年は二十四節気に分けあれ、さらに七十二候により自然の巡りや動植物の
   様子が表現されている。
🔳3. 東洋医学では自然と人とは一つ。と捉えるため二十四節気における季節の巡
   りを心身に当てはめて捉える。
🔳4. 「陰陽消長」を意識、相対的に維持された心身の状態に気づきましょう。ま
   た、知的に物事を推論しょう。。

以上、次回は2021年12田22日の冬至(とうじ)です。

最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

                              院長ミヤサン

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