見出し画像

小説書こうと思ってはじめて深大寺に行ってきたよ!【神代植物公園で奇想天外な結末…からの人気蕎麦店湧水で遅めランチ満喫!】

ふとネットで目にした、“深大寺恋物語は今年で最後です“という広告。
深大寺恋物語という短編小説の文学賞があるのは、以前からうっすら知っていた。

長編は無理だが短編ならと、何度か挑戦してみようと思ったことはあったのだが、いかんせん深大寺に一度も行ったことがないのでイメージが湧かない。

応募しないまま幾年もの月日が過ぎ、そして見かけた“今年が最後“の文字。
締め切り2024年7月31日。
時すでに7月上旬(当時)。

おおー、準備期間ないけど最後と言われたらやるしかないでしょ。ちょうどnote創作大賞の4コママンガも30作描き上げたところだ。

その日からさっそく執筆してみるが、自分、恋物語など書いたことない。
恋って何だっけ、それおいしいの?状態から、深大寺関連のYouTubeを見たりnoteの記事を読んだりして、数日間で4000字程度書き進める。

物語中に神代植物公園を出したいのだが、ネット情報だけではディティールがどうにも乏しい。

これは現地に行ってみるしかないな…そして締め切りまであまり時間がない。朝起きて雨降ってなかったら、明日行っちゃおう。
ということでその翌日、深大寺へ向かったのであった。

深大寺へは、まず調布に出てそこからバスに乗る。
決してすごく遠いわけではないのだが、電車の沿線が違ったり何度か乗り換えが必要だったりと、自分のめんどくさい病が出てしまい今まで行くことはなかった。

天気は曇り。気温はここ数日の中では若干低めに感じられる。
調布駅からバスに乗り込み、神代植物公園を目指す。

神代植物公園はとにかく広い。
広大な敷地内に人はまばらで、丁寧に整えられた樹々や噴水や花畑は涼やかで美しい。
公園内に響くカラスの鳴き声も、ゴミ置き場の騒々しいそれではなく、お母さんが小さな子にわかりやすく何かを説明しているような、そんな柔らかさを含んでいた。

巨大噴水

全てを見て回るのは難しかったので、正門から入りお目当てのシャクヤク畑を目指す。
ボタン、シャクヤク、大温室、ばら園。今日見る予定のエリアは大体こんなところだ。

ボタンは晩春、シャクヤクは初夏に咲く花との事なので、まだ大丈夫だろう…

ええー!!

シャクヤクは咲いていなかった。一輪も。

枯れっ枯れだ。

枯れっ枯れのシャクヤク畑

説明によると、5月下旬ごろまでが見頃らしく、花はとっくに終わっていたのだった。

ショックや…。
ちなみにボタンは言うまでもなく終了、ばらも、かろうじて咲いてはいるものの終焉を迎えつつある、そんな感じだ。

その代わりに、樹々は青々と元気に茂っている。曇っていた空は、午後になるとすっかり太陽が顔を出していたのだが、木陰はひんやりとして気持ちがいい。

大温室を一通り見る。バナナの葉の大きさに驚き、睡蓮の美しさに目を奪われ(花の中で1番好きかもしれない)、出口付近には『奇想天外』という名の植物が。誰かがこんな名前を大真面目につけているかと思うと、ちょっと笑ってしまう。

バナナの葉っぱデカ!!
睡蓮と乗り物のような葉っぱ🌱
キソウテンガイって…
どうも、キソウテンガイです


時刻は午後2時近く。
正門とは逆の深大寺門から出て、少し遅い昼食を取るために、お目当てのそば処『湧水(ゆうすい)』を目指す。

深大寺は湧水(わきみず)が綺麗なことで有名で、その湧水を利用した蕎麦屋があちこちに軒を連ねている。
その中でも特に人気店で行列ができるという『湧水』。時間をずらさないと行列が予想されたので、あえて遅めにしようと思っていたのだ。

外観だけでもう美味しそう

さすがに行列はできていなかったのだが、店の入り口付近を塞ぐ集団が。
テレビの撮影クルーだー。
テレビの撮影クルー数人が、この『湧水』の外観を撮影していたのだ。

えっ…入っていいのかな。
映ったりしたらイヤだし、入っていって「チッ」とか舌打ちされてもイヤだ。
様子を伺っていると、スタッフの1人の方が「どうぞー」と言ったので、入店。

午後2時を過ぎても1階は満席で、狭めの階段を登った2階のお座敷に通される。
2階の大広間にはテーブルが8卓ほどあったが、そちらもほぼ埋まっており自分で満席。さすが人気店だ。

メニューはあらかじめ決めていた。
おすすめの九割蕎麦に天ぷらのついた、『湧水天もり』を注文。
盛りが少なめなので大盛りにしますか?と聞かれるが、天ぷらもあるしそのままで。

蕎麦は、食感や喉ごしがかなり好みだ。
大人になるまで蕎麦嫌いで、ある店で蕎麦を食べてからおいしさに目覚めて好きになったのだが、そこの蕎麦に似ている。
蕎麦自体の量は少なめなので、確かに大盛りでもいけたかもしれない。

つゆにはそこまで強い主張はないが、甘くなくてこれも好みだ。
天ぷらもサクッと揚がっていてうまい。
蕎麦湯も同時に運ばれてくるため、タイミングを見て「すいませーん」と言わなくていいのがありがたい。声通らないんだよね。

湧水天もり蕎麦

お腹も落ち着き、深大寺に来て深大寺を見ずに帰るわけにはいかないので、深大寺へ(深大寺って言いたい人になってますね)。

あ、入店時に撮れなかった湧水の外観写真を何枚かパシャリと。画になるので、撮影クルーがずっと撮ってたのもわからなくはない。

撮影クルーも撮ってた画(え)

深大寺の門に、何やらオレンジ色のゲートが。
近寄ってみると、それは鬼灯(ほおずき)でできていた。
調べたところ、幸を招く鬼灯ハッピーゲートとのこと。浅草寺のほおずき市と関連しているらしい。
7月13日から8月3日(2024年)までの期間限定なので、出会えてラッキー!

鬼灯ハッピーゲート。商店街の名前みたい
ザ深大寺

お賽銭と、あとで引くつもりのおみくじ代を財布から出していると、家族から着信が。
着信に気を取られて、おみくじ代として握っていた200円を、お賽銭箱に入れてしまった。

今までの人生で、初詣以外のお参りで100円玉を賽銭箱に入れたことなどない。(うわー超絶ケチですね。書いてて自分で恥ずかしくなりましたよ)。
200円も入れたので、どうかひとつよろしくお願いしますとお参りをして、次はおみくじへ。

末吉ー。はい、結んで帰ります。

最近大吉出ないなあ…


風情ある参道を少し散歩して、本当は茶屋でお団子なども食べたかったのだが、タイムアップ。
最後に鬼太郎茶屋でお土産を買って、調布行きのバスに乗り込んだ。
ちょうど雨が降り始め、窓に流れる雨粒を眺めながら深大寺を後にする。

そういえば、町の至る所に深大寺恋物語の広告が貼ってあったな。
深大寺の雰囲気も味わえたし、何とか完成できるだろうか…。
もし間に合わなかったら、noteにアップしよう。



















この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?