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「包括的性教育」て知ってますか?

xみなさんは「性教育」と聞くと何を思い浮かるでしょうか?

中学校の頃に習った「生理や射精や妊娠の仕組みについての知識」というイメージがまだまだ強いかもしれません。

私も、そうでした。
私が「性教育」について改めて意識し始めたのは、つい5年ほど前です。

障害のある子を授かり、そのきょうだいを授かり、子育ての難しさ、障害児家族の生きづらさに悩み、不均等な社会構造を自覚するようになって、色々学び始めてから初めて「予防教育」というものを知りました。

CAP(キャップ)とは、Child Assault Prevention 
子どもへの暴力防止の頭文字をとってそう呼んでいます。
子どもがいじめ・虐待・体罰・誘拐・痴漢・性暴力など様々な暴力から自分の心とからだを守る暴力防止のための予防教育プログラムです。

CAPプログラムとは

人が生きるために絶対に必要なものは「安心・自信・自由」。
それを邪魔するもの=暴力から身を守るためにできることがある。
大切な自分と、相手を守るための選択肢があることを小さいうちから伝えていこう!

「NO」(イヤという)
「GO」(離れる・逃げる)
「TELL」(誰かに相談する)

CAPの3つの柱

『自分を含め、大切な人をより大切にするため』
『自己肯定感や自尊感情を育てるため』
『加害者にも被害者にもさせないため』

そのための人権教育、と性教育のイメージが180度変わり、学びを深めていた時に出会ったのが
「包括的性教育」という言葉でした。

包括的性教育とは、身体や生殖の仕組みだけでなく、人間関係や性の多様性、ジェンダー平等、幸福など幅広いテーマを含む教育で、人権教育をベースとした「学習者のウェルビーイングの実現」を目的にした教育です。

包括的性教育の8つのキーコンセプトはこちら。

1、人間関係
2、価値観、人権、文化、セクシュアリティ
3、ジェンダーの理解
4、暴力と安全確保
5、健康とウェルビーイング(幸福)の ためのスキル
6、人間のからだと発達
7、セクシュアリティと性的行動
8、性と生殖に関する健康

「包括的性教育」とは?【知っておきたい教育用語】

そしてこれは、私自身が親子関係や夫婦関係を楽にするために向き合ってきた様々な学びや、自分自身を成長・回復させていくために必要だったセルフケアのスキルとも重なるものでした。

全ての人にとって、安心感や、自己肯定感、健全な自尊感情を育て直し、取り戻して行くために必要な基礎知識。
それが「包括的性教育」という人権教育です。

そんな難題を学校教育に任せきりにせず、試行錯誤しながら大人も子どもも巻き込んで、地域にも、おうちにも、みんなで広めていきたいと思って始めたのが、この「インクルーシブ・フォレスト」という活動です。

去年は、実際に大人も子どもも障害のある子も同じ空間で、包括的性教育について学ぶ会も開催しました!

今年度は、CAPから講師を招いて「子どもの味方を増やす」性教育の大人ワークショップの講座を開催したいと考えています!

これからも様々な形で包括的性教育に触れる機会や、ウェルビーイングについて考える機会を創って行きたいです。

<包括的性教育>
=「子育ても、生きるのも、楽になる」学びと、遊びと、心身のケアをみなさんとシェアして行けますように!!


不適切な性教育によるあらゆる暴力や、構造的暴力の連鎖を次世代に引き継がないためにも、ぜひみなさんで面白がって私たちの活動を応援してください^_^


インクルーシブ・フォレストの活動資金として、大切に活用させて頂きます。ぜひ応援の気持ちを寄付としてお寄せ頂けるとうれしいです。