インクルーシブパレード協賛社インタビュー#2
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インクルーシブパレード協賛社インタビュー#2

一般社団法人インクルーシブデザイン協会

インクルーシブパレードに協賛いただいた法人インタビュー第2弾です^^

2022年5月27日(金)~29日(日)にかけて東京のマルイ錦糸町店7階ミライロハウスにて、私たちが開催するインクルーシブパレード。そのイベントに協賛いただく企業様に、インクルーシブパレードへの想い、インクルーシブデザインの持つ可能性をどのように考えているのか語っていただくインタビュー。

第2回目は、ファッションブランド「a.ladonna.(合同会社)」代表の加藤千晶さんにお話を伺いました。

アラドナ+ ~自由を着る~

<アラドナの事業について教えてください>

アラドナは、性別や国籍、サイズまでも越えて着ることのできる服を発信することをコンセプトにした、ファッションブランドです。小ロットでオールメイドインジャパンの良質な服を世界に発信していきたいという想いでやってきて、あっという間に13年も経っちゃいました。

アラドナ+ のロゴマーク

<オールメイドインジャパンにこだわっているのですね>

 はい!

知ってます?日本の服職人や生地・縫製の技術って、世界的に見てもとても腕がいいんですよ。それを伝えたいという想いから、オールメイドジャパンにこだわっています。

日本って服を作る人たちの立場が、とても低いんです。食べていけないと後継ぎを断念したり、倒産せざるをえなかったなんてケースもあります。

私は、それが悲しいし、悔しい。だって、いくら私たちが良いデザインをしても、職人さんやメーカーがいなければカタチにならないんですよ。だから必要なんです!そんな彼らの凄さを、少しでも多くの人に伝えたい。それが私の想いです。

<職人さんたちをとても、リスペクトしているのが伝わってきます>

もちろんです!(笑)

<インクルーシブデザインという手法で服を作り始めたきっかけを教えてください。>

 最初に伝えたように、私たちは性別や国籍、サイズまでも越えて着ることのできる服を作ってきました。そうすると、カチッとした服よりもストレッチやアレンジが効く服が多くなるんですよね。で、数年前にカーディガンがパンツになったりするヘンテコな服を作ったとき、それを見た福祉関係の仕事をしている友人から「障害を持つ人も着ることができる服をつくれないかな?」と言われたんです。それが始まり。

<実際に作ってみて、どうでしたか?>

 多くは、車いすユーザーさんたちと作ってきました。作るにあたって、男女何名かに服について不便なところや、気になることをヒアリングしたんですけれど、皆から「特別扱いをして欲しくない」という答えが戻ってきて。なので今は「変に構えることなく、今までの服の延長線上で作ればいいんじゃないか?普通の服に、少しアレンジを加えてみよう」という考えで作っていますね。

<反響はいかがですか?>

 すっごい良いですよ(笑)最初にでき上がった服は、交流のあった福島の女の子に着てもらって、プロのメイクアップアーティスト、カメラマンにお願いして素敵なキービジュアルを作ったんです。

それをSNSで発信をしたり、ポスターを作ったりしたら好評でした。1年以上経って出会った人に「知っていました」とかも言ってもらえて。嬉しいですよね~。いい反響は、新しいモチベーションになるじゃないですか。だから続いて、今は痴呆症の方からのリクエストで前後左右どう着ても、服の体裁を保てる服とか作っています。

<ユーザーさんの反応で嬉しかったことはありますか?>

 「障害を持ってから、奥手になって人と会う機会が減っていたのが、私の作った服がキッカケで外に出て行くようになった」と言ってくれたのは嬉しかったな~。

 私の場合、服をデザインできることが一番の喜びなんですが、それにプラスαで、そうやって喜びの声を頂けるのは‟人生にご褒美をいただきました“という感じ。幸せですよね。

<アラドナとして、これからどのようにインクルーシブデザインと関わっていきたいと思っていますか?>

 まず目の前の取組みとしては、障害をもつ人たちと、もっと、もっと触れあうこと。触れあう現場で気がつくことが多いので、生の声を聴きたいですね。その声を参考にバージョンアップをしていきたいと思います。

 あと活動の幅を拡げたい!専門学校の生徒さんとインクルーシブデザインの手法で服作りをしたり、普段から着ることのできるカッコよくてオシャレな災害時用の服を作ったり、やりたいこと課題は沢山あります。

<そんな加藤さんが、インクルーシブパレードに協賛を決めた理由を教えてください>

 直感!!(笑)

 実は私たちはイベントに参加するために、いろんなイベントを探してきたんですけれど、なかなか合うイベントが見つからなかったんですよ。その中で、携わっている人や、センス、スピード感がぴったり合う感じがしました。

アラドナ代表の加藤さん(左)とモデルの中嶋さん(右)

<今後、インクルーシブパレードが、どのようになっていったら嬉しいですか?>

 パレードという特別なものじゃなくって、日常になればいいですよね。まずは人がどんどん集まって。その次は国内外関係なく、どこにいてもパレードに参加ができるようになる。

 で、最終的には、パレードみたいな日常が当たり前になっていったらいいなあと思っています。

<ありがとうございました。>

アラドナホームページ
https://www.aladonna.co.jp/a-ladonna-plus/

 

≪コラム/㈳インクルーシブデザイン協会 理事 清水章充≫

加藤千晶さんは「性別や国籍、サイズまでも越える誰でもが着やすい服」作りの延長線上にあることとして「その誰でもには、障害を持った人も含まれるよね」とインクルーシブデザインでの服作りを始動しました。

そんな「加藤さんと同じ感覚、視点を持っている人が増えてくれたら嬉しいな」という感想を、私はインタビューを通して感じました。

 そして、加藤さんの言う通り「パレードが特別なものではなく、パレードのような日常を作っていこう」という想いに賛成です。しばしば社会課題解決型のビジネスは、そのビジネスが必要となくなる社会になったら役割は終わり、と言われますがインクルーシブパレードも同じ。私たちも「わざわざパレードなんて、やる必要がないよね」と言われる日を作りたいと思います。


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一般社団法人インクルーシブデザイン協会
代表理事|国宝孝佳 2008年から理学療法士。2016年に起業し、インクルーシブデザインに取り組む。2018年に妻が他界。2児の父。シングルファーザー起業家。子育てと仕事の両立。みなに支えられ今がある。講演、メディア出演ご依頼はDM下さい。