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【詩】朝の詠

 砂嵐から解き放たれた時、
 僕達はそこに光を見出す。
 焦げた食パンを口にして、
 温かいスープで流し込むのは歓喜だ。

 霧は黄色、
 微睡みは常々。
 白けた視界に声は届かず、
 まだ夢心地の温もりを写した。

 「朝だよ」

 うら若き乙女の声に、
 私はハッとする。
 飛魚が跳ねる様に、
 チープでピリッとした覚醒を身に覚えた。

 ピアノの音が聴こえる。
 自動車のエンジン音が聴こえる。

 朝、おはよう。
 君は今日も生きる。

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