【詩】街灯に照らされて
独りぼっちの闇の中、
街灯はポツリと輝いている。
羽虫は脊髄のままに飛んでいて、
感情を殺して浪費する。
スマートフォンのバッテリー残量も、
知識を投げ捨てて浪費する。
独りぼっちの闇の中、
街灯はポツリと輝いている。
冷たいベンチの座面の上、
黒い猫が欠伸した。
空腹を我慢してただ独り、
命を削って浪費する。
独りぼっちの闇の中。
街灯はポツリと輝いている。
独りぼっちで照らされて、
猫はただただ、闇を見た。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?