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就活生に贈るエール。自己分析は大事だよ。

年が明け、新卒就活が本格化する時期に突入した。
通年採用の企業も増えてきてはいるけれど、大企業を中心に、まだまだ3月ナビ解禁からの就活スタートの企業も少なくない。

キャリアカウンセラーとして、学生の就活支援に関わることも多い。
改めてこのタイミングで、社会人15年目の僕から、就活生に向けたエールを記してみたいと思う。


就活のスタートとして、まず向き合うのが自分自身。
そう、自己分析だ。

恥ずかしいが、当時二十歳の僕の、就活を始めたときのリアルな想いを、自己分析ノートから引っ張り出してきた。
黒歴史。。自己分析ノートの、記念すべき最初の1ページを抜粋。

【2004年5月14日 タイトル:自己分析日記スタート】

将来は偉くなりたい。後、達成感は常に味わっていたい。
メリハリ、刺激のあることをしていたい。マンネリは嫌だ。
安定・給料も捨てがたい。今のところ、やりたいことと安定を比べたら安定が勝ってしまう。

自分の性格について考えてみた。頑固だ。負けず嫌い。
「こうだ!」と思ったことは、正しいと思ってしまう。熱くなってしまう。それしか見えなくなることが多少ある。
良い意味では自分を持っている。人の意見は聞くが、変に流されたりはしない。ある程度、自分の考えは持っている方だ。

人に説明したり、考え方を話したりして、「なるほど!」とか納得されると気持ちが良い。別に「僕はこいつよりすごいんだ!」とか優越感に浸りたい訳ではない。ただ自分の考えが認められたり、共感されると素直に嬉しく思う。

先輩が就活で、色々と遠回りして悩みまくったけれど、最終的に自分がしたいことを見つけたとき、鳥肌が立つくらい感動したって言ってた。自分もそんな体験をしてみたい。

うん、なんとも言えない初々しさが漂っている。
「将来は偉くなりたい。」って、なんて抽象的なんだw

でも、今読み返してみても、現在の自分と大きな違和感はない。
あれから17年の月日が流れて、たくさんの現実を知って、世渡り上手にはなったものの、根底の想いや価値観は、当時から大きく変わってはいない。

今でも熱量高めだし、承認欲求高めだし、頑固だし、感動屋。
あの頃の想いがベースとなって、今の自分が作られていると言っても過言ではない。


自己分析。。。

自分を知ったからって、就活にどう有利なの?
何で幼少期や過去に遡り、ましてや家族のことまで振り返りながら、自分を見つめ直す必要があるの?
就活は今するんだから、今の自分で臨めばいいんじゃないの?
あれこれ書いたり、聞かれたり、答えたりして、面倒くさいし、意味無いんじゃね?と思うけど。

うん、そうだよね。
昔のことなんて、もう忘れちゃってるし、今更あのときどう思っていた?何を感じていた?って聞かれても、うろ覚えではっきりしないし、難しいよね。そもそも、思い出すのさえ面倒くさいよね。

でも、これまでの置かれた環境や、そこでのヒトやコトやモノとの関係性の中で、あなたは、あなたの意志に基づいて自ら選んできて、そして今がある。

「いや、親に言われたから渋々選んだんだよ…」
そんな言い分もあるかも知れないけど、それでも最終的にそれを選ぶという選択は、自分の意志でしているんだよね。
本当に、どうしても嫌で嫌でたまらない選択であったら、その状況から逃げ出すという選択も、きっと出来たかも知れない。

これまでの選択の連続が、今のあなたを作っているんだ。


何かを選ぶ際、もちろん「何となく」もあるかもしれないけど、そこには小さくとも確かに、あなたの「意志」がある。
その「意志」は、あなたがきっと大事にしている価値観であったり、判断軸であったり、何かしら「あなたらしさ」(自分らしさ)を表現している。

その「自分らしさ」を、ちゃんと自分で認識出来るようになることが自分を知ることであり、そのために必要な手段が「自己分析」なんだ。

「自分らしさ」がハッキリすると、選ぶべき選択肢が明確になる。
自分に必要な選択が、ちゃんと分かるようになるから。
だから、最初の一歩を踏み出して、そして突き進むことが出来るようになる。

納得のいく「自己分析」が、就活成功のカギになると、僕は思うんだ。


自己分析は、就活で終わりじゃない。
無事内定を獲得して、入社をして社会人スタートをしても、ずっと続いていく。

先行き不透明な世の中において、「これから自分はどうしていきたいんだろう…」というのは永遠のテーマなのだから。

そんなとき、立ち返る先として、今の「自己分析」がある。
自己分析は、就活だけでなく、未来の自分にもヒントを与えてくれる貴重な役割も担っているんだ。

だまされたと思って、どっぷり自分に浸かって、ガッツリ自己分析に励んでみてごらん。
あとで、「やって良かったー!」と必ず思うからさ。


*INAZUMAN*

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