日本語のパワーポイントを一瞬で英語に直す

日本語で作成したパワーポイントを英語に修正すること(その逆)ってたまにありますよね。面倒くさいのでpythonでやりました。
このパワポを直してみましょう。パワーポイントのファイル名はtrial_translate.pptxとします

パワポ自動翻訳前

pythonプログラム

まずはライブラリをインストールします。

pip install python-pptx googletrans==4.0.0-rc1

次に以下プログラムを実行します。

from pptx import Presentation
from googletrans import Translator

# プレゼンテーションの読み込み
ppt_file = "trial_translate.pptx"
prs = Presentation(ppt_file)

# 翻訳オブジェクトの作成
translator = Translator()

# 各スライドの各テキストを翻訳
for slide in prs.slides:
    for shape in slide.shapes:
        if not shape.has_text_frame:
            continue
        for paragraph in shape.text_frame.paragraphs:
            for run in paragraph.runs:
                original_text = run.text
                try:
                    # 日本語から英語に翻訳
                    translated_text = translator.translate(original_text, src='ja', dest='en').text
                    if translated_text is None:
                        translated_text = original_text  # 翻訳に失敗した場合、元のテキストを使用
                except Exception as e:
                    print(f"翻訳に失敗しました: {e}")
                    translated_text = original_text  # エラーが発生した場合も元のテキストを使用
                run.text = translated_text

# 翻訳後のファイルとして保存
translated_ppt_file = "translated_example.pptx"
prs.save(translated_ppt_file)

print(f"翻訳が完了しました。'{translated_ppt_file}' に保存されました。")

ppt_file = "trial_translate.pptx"のダブルクオーテーションの中に翻訳したいパワポのファイル名を指定します。この場合、pythonファイルとパワポは同じフォルダに保存しなければいけません。翻訳後のパワポがこちら

パワポ自動翻訳前

ご覧の通り、フォント形式もある程度保持されます。
そしてお気づきの通り以下問題点があります。

  • 翻訳が微妙。。

  • 文字がかぶったりしてしまう

これらを解決するとなると、より複雑なプログラムが必要そうです。
これと併せてせっかくなら画像ファイルも翻訳したいですよね。
これはGoogle Cloud Vision APIを使うと達成できそうです。
ということで、完璧な翻訳プログラムはUdemyなどで公開しようと思いますが、とりあえずこの翻訳だけでも「1ページずつコピペでgoogle翻訳する」よりはかなり楽になると思いますので、公開します

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過去にCHATGPTを用いて英語の論文から自動で(日本語の)パワポを作るプログラムを公開しています。よろしければご覧ください。


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