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『板』の見方

お疲れ様です。

GWも明けて世の中が動き始めましたが、スタートダッシュを決めれたでしょうか皆様。

投資をやっていると大型連休中は少し暇になって他のことを色々とできる時でもあって新しい発見とかして、人間らしさを取り戻した気分でした。

今回は株式投資で重要な『板(いた)』について見ていこうと思います。

投資をやっていると『板』という言葉は聞いたことあると思いますが、改めて理解度を上げていきましょう。



1・売り板、買い板の『板』とは

株式投資における『板』とは、
価格ごとに買い注文と売り注文が‘’どれだけあるのか?‘’を表示する一覧表のことです。

『板』に表示される情報は3つあり、

⭐️注文価格(気配値)
⭐️売り注文の数量(売気配株数)
⭐️買い注文の数量(買気配株数)

<画像1>

画像1

⭐️[中央部分]
板情報の中央に表示されるのが株式の注文価格『気配値(けはいね)』と言います。
またここに表示される株式の注文価格は『指値注文の価格』になります。

⭐️[左側]
注文価格の左側に表示されるのが売り注文の数量となり、これを『売気配株数』と言います。
例えば、上記<画像1>の情報であれば、
1,000円の売り注文(指値注文)が6,800株分入っていることになります。

⭐️[右側]
注文価格の右側に表示されているのが買い注文の数量で、『買気配株数』と言います。
例えば、上記<画像1>の情報なら、
999円の買い注文(指値注文)が6,200株分入っているという感じです。

なので、板情報を見ることによって
『どの株価にどれくらいの注文が入っているのか?』が分かるということです。



2・株価がどう決まるのかで『板』が分かる

板について知るには、株価がどのように決まるのかを知る必要があります。
株価は一般的な市場原理と同様に、
『需要』と『供給』で決まります。

例えば、ある株式の株価を990円で購入しようとします。
ですが、前出の板情報では990円の買い注文が3,600株分入っているものの、990円の売り注文は入っていません。
この状態では取引が成立しないため、その時点においてはその株式を990円で購入することは出来ないという感じです。

上記<画像1>の板情報では、
『1,000円の売り注文(指値注文)』
もしくは
『999円の買い注文(指値注文)』であれば取引は成立し株式を売買できるということです。



3・売り板、買い板の見方

売り板と買い板の見方を見ていきます。

ですが、板情報はリアルタイムですぐに変動するため、経験を積まなければ使いこなすのは大変です。

なので基本的なことを見ていこうと思います。

ここでもう一度上記と同じ画像を貼り付けます。

<画像2>

画像2

この板情報では
『1,000円での売り注文(指値注文)』
『999円での買い注文(指値注文)』があります。

このままでは注文価格が噛み合わず、売買取引は成立しません。

ですが、この状態から『999円での売り注文』『1,000円での買い注文』が入れば、それぞれの買い・売り注文が既に入っているため、この金額での取引が即成立します。

また、売買が成立した金額(気配値)に表示されている株の数量から、取引が成立した分の数量が差し引かれて新たに表示されます。



4・注文数が多ければ板は厚くなる

株式銘柄ごとに板情報を確認することができますが、それぞれの銘柄で買い注文や売り注文の数は異なります。
注文株数が多いほど、売買が活発に行われている証拠であり、
逆に少ないと流動性の低い銘柄ということになります。

このように、
注文株数が多い状態を『板が厚い』と表現し、
逆に注文株数が少ないと状態を『板が薄い』と言います。



5・売り気配と買い気配

板情報の売り注文と買い注文、そのどちらか一方の注文数が明らかに多いケースがあります。

売り注文が極端に多く、買い注文が少ない状況を『売り気配』といい、その銘柄は売り圧力が強く株価が下がる可能性が高いと考えます。

逆に、買い注文が多く、売り注文が少ない状況を『買い気配』といい、その株式銘柄が積極的に買われようとしていることから、その銘柄は今後株価が上昇する可能性があると考えられます。



6・板情報のマーク

板情報には、注文株数や気配値以外にマークが表示されることがあります。

⭐️『特』➡︎特別気配
⭐️『S』➡︎ストップ高・ストップ安
⭐️『前』もしくは『寄』➡︎取引開始前の気配
⭐️『連』もしくは『K』➡︎連続約定気配

⭐️特別気配
売り注文が多く取引が成立しない『売りの特別気配』、買い注文が多く取引が成立しない『買いの特別気配』があります。
双方の株数が釣り合うまで、取引が成立しないまま株価が変動していく可能性が高いということを表します。

⭐️『S』
銘柄が値幅制限いっぱいまで買われたり売られたりした場合にはストップ高・ストップ安となり、『S』のマークが表示されます。

『特別気配』『S』が表示された場合は、値動きが激しいため慎重に判断することが大事です。

⭐️『前』or『寄』
寄前気配といい、寄り付き前(始値が決定する前)の気配値を表します。

⭐️『連』or『K』
連続約定気配のことで、注文が連続して約定することで株価が急激に上昇する可能性がある状態のことを言います。

大事なお金を守るためにも、
表示されるマークに注視が必要です。



7・板を分析するメリット

⭐️取引が活発な銘柄が分かる
⭐️株価がどのように変動するか予測がしやすい

まず、注文株数に着目して銘柄を比較することで、活発に取引されている銘柄が判断できます。
取引数が多い銘柄はそれだけで流動性が高いため、『売りたい時にいつでも売りやすい』と言えます。

逆に、注文数が少ない銘柄は、売りたいときに売れない可能性があるのと、値動きも激しいため、予想しない値幅で約定する可能性もあり、余分に損をしてしまう可能性もありますので注意が必要です。

他にも、買い注文と売り注文の数を比較することで、どちらの勢いが強いかを判断できます。
買い注文が多ければ株価は上昇、売り注文が多ければ株価が下落する可能性が高いです。



8・板情報の注意点

板情報を分析することで、メリットを見ていきましたが、『だまし』という予測通りにいかない時があります。

チャートと同じように板を見ることで、今後の動向を予測することは出来ますが、その予測が全て当てはまるわけではなく、予測と逆に動くことは容易にあります。

板情報の基本的な見方を知ることは重要ですが、完全に信用するのは辞めるべきでしょう。

チャート・移動平均線・企業情報・ファンダメンタルズなど、他の様々な情報と照らし合わせて判断をしないといけません。

世の中に『絶対』はありませんのでね。

私も勉強勉強🧐

コロナもありますが、これからもっと熱くなってきますので『熱中症』にも気を付けてくださいね。


それでは

GW明け一発目の1週間『適当に頑張りましょう』


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最後まで御拝読ありがとうございます。
皆様の何かのキッカケにでもなれば幸いです。
もうすぐ梅雨ですが、盛り上がっていきましょう。


〜🐶今回のイッヌ🐶〜
とある冬の昼下がり(左:スティッチ・右なっちゃん)

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