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日本はなぜ発展したか 1

 実はこれ、テーマがあまりに壮大過ぎて迷いました。そりゃ~、そうですよね。だって、政治的、経済的、外交的、社会的、歴史的、地理的、さらには文化的、民族的、宗教的、哲学的、文化人類学的にも、本当に色々な見解がある訳でして、当然私は何の専門家でもありません。

 あくまでも、私が海外の人々と交流する中で気付いたこと、再認識したことだけを取り上げてみます。言い換えれば、「こんな要因が日本に元々あったからでは?」という、単なる私自身の再発見(気づき)のリストなのです。
  
 まず、海外でこの質問を一般の人々にぶつけてみます。そうすると、実に様々な答えが返ってきます。よく働くから(過労死って聞いたことある!)、災害が多く復興に頑張った、単に米国(=日本の憲法を書いた国)が助けただけ、ただの幸運または奇跡、シントー(神道)またはブシドー(武士道)の精神があるからなどなど、本当に様々な回答を聞きました。もちろん、答えは一つではありませけどね。
 
 下記、「同じことをすりゃぁどこの国でも発展するのかよ~」という声が聞こえてきそうですが、あくまでも、こんな要因があったから日本が発展してきたのだろう、と私が勝手に想像を膨らましただけです。

<キレイにする>
掃除する、常にキレイにする習慣は、正に神道あるいは仏教(仏道)の教えから来ていると思います。自分の心を清めるという発想が、引いては世のため人のためになっているのではないでしょうか。
 
 自分の家の中だけキレイにするという国は、本当に多くあります。実際、多くの海外在住日本人がこの証言をしています。例えば「割れ窓理論」という言葉の通り、たった1枚の割れたガラスから、益々治安が荒廃していく構造になりがちです。
 
 あと、小中学生が教室を掃除する国って、実はとても珍しいのです。「皆で掃除をしよう」の精神が盛り込まれた教育システムは、大人になってからの生活習慣、労働環境、社会システムなど、様々な分野で必ずや良い影響を与えるはずです。時折海外のサッカー場で、試合後に観客が清掃をする姿が話題になるのも当然の話かも知れません。
 
 日本のある有名ブランドの海外進出が決まった時、現地採用の販売員さんたちに「朝の掃除」を義務付けたら、労働契約にはない!と大ブーイングが巻き起こったとか。ところが、やらせてみたらその出店は大成功した、との話で終わっていました。その後どうでしょうか・・・
 
 もう一つ、日本人が毎日風呂に入るのはとても特徴的です。毎日身体をキレイにすることが、けじめにさえなっています。温泉もリラックスの場として、一大産業として定着しています。世界には、シャワーすら毎日は浴びられない人たちが多くいますから、毎朝のシャンプーなんて驚かれます。トイレでシャワーがお尻を洗ってくれるなんてまるで異次元の世界、説明だって上手にはできません。
 
 さらにさらに、日本は「自動車を洗うために使う水の量が世界一多い」と聞いたこともあります。こんなにキレイな自動車ばかりが走っている国は、世界でも非常に珍しいはずです。ご想像の通り、それは水の無駄遣いだと批判的な人ももちろんいますけど。
 
 キリがないので今回はここまで。続編で付け足していきます。

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