見出し画像

インターネットオタク時代の終焉

この間休日にちゃんと社会に折り合いつけて公務員やってる先輩とビデオ通話した。
その先輩はツイッターで簡単なつまみのレシピと写真を定期的に公開してそこそこいいねとかもらってる。
少なくとも俺の地獄みたいな小説の10倍くらいの評価だ。
ゆくゆくはツイッターでちょっとバズって本を出したいなんてことを笑いながら言っていた。

もう無理なんだと悟ったね。

もう一般人もそういうインターネッツを駆使して自己表現をして結果に結びつけばいいっていうのが当たり前の思考の時代なんだ。
インターネッツに俺達みたいな現実世界で折り合いつけられない人間の席は残ってない。
どう考えたってまともなコミュ力あって社会の中でもうまくやっていける相手と同じ土俵で勝負させられて勝てる自信ねぇよ。

その先輩は休日だってのに誰もいないに職場行って仕事してた。
ビデオ通話だから俺は慌てて真っ白なワードを開いて「俺もちょっと作業が……」なんて言ってた。
この差だよ、勝てるわけねぇ。

他にもまともに会社員しながらイラストあげて俺の地獄みたいな小説の300倍くらいの結果を出してる先輩もいる。

そろそろ認めなきゃいけない。
もう社会不適合者のオタクはインターネッツを追い出されるフェーズに入ってるんだ。
少なくともインターネッツを使って何か成りあがるにはもう遅い。飽和している。

でもあまりに薄情な話じゃないか。
俺は小学生の時にインターネッツのそこで蠢くオタクの創作物を見てはっきり言って人生を狂わされた。
俺もそうなりたいと思って色々やってきたが根本にあるのは「俺も他人の人生狂わせてやりたい」という欲求だったと思う。
それが何も成せずただケツ蹴り上げられて敗走するのはあまりにみじめだ。

かといって今更色々苦しみながらネットにしがみついて創作する姿もみじめだ。
認められないままネットの大海に大波が立つのを夢見て小石を投げ込み続ける行為はみっともないしもはや哀れで見てられない。

ここで同じみじめなら創作を続けてやるぜ!みたいな考えに至る奴はいい加減ジャンプを卒業しろ。

俺馬鹿で底辺だけどよーこっから見える景色もあるんだぜ?とか這い上がってやるぜ!みたいなこと考える奴はマガジンを卒業しろ。

そんでもって二度と創作やるな。
もっと人の気持ちを考えろ、現代文で点取れてたのかテメェ。

正解はずっとそんなどうでもいい悩みをもやもや抱えたまま半ばあきらめた半死人でキーボード打ってそれでも何かいいものが生まれてほしいと思いながら何とか生きのばす。
そんな近代文豪のスケール矮小版として生活していく事です。

我もまた浅野いにおから卒業できない者也

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?