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【読書感想文・人生計画の立て方(本多静六 著)】人生は登山の如く

Audibleで「人生計画の立て方」を聴きました。

私の財産告白から読んできて、こちらも非常に内容が濃いものだと思いました。ただ、生活様式、共通認識などが目まぐるしく変わっている昨今、Life Shiftで説かれたように人生はマルチステージ化する様相です。本書は、従来の3ステージの時代の枠での人生計画の立て方のような感じがありますので、普遍的に重要な部分をピックアップして、自分の人生計画に役立てたい、と思いました。

本書は、人づきあいから、仕事の選び方、結婚など、人生におけるさまざまなイベントについてアドバイスが書かれています。

自分として、特に重要だと思ったのは

人生と登山の関係

です。本多静六氏は、各地の視察で登山を経験し、非常に精通しているものと思われ、人生と登山の類似性から、生きて行く上で、上手に登山をするように生きることをを推奨しています。その中でも、

・進む経路について十分調べること
・右往左往せず、決めた道をすすむこと
・必要な場合は、急がば回れ。(引き返し、迂回することも必要な場合もある)
・必要以上の荷物を持たないこと

ということが印象的でした。

今はなんとなく理解してそのように努めていることですが、行き当たりばったり、とか、ちょっと違うことに手を出してみることについて、あまり効率が良くない場合が多いです。一芸をある程度極めた場合は別なのですが、熟練していない状態で他も、ということになるとどっちつかずになって、どっちも活かせません。

昨今言われているのが、「掛け合わせ」というものですが、これは一つの技能が、ある程度習熟した段階で、その業界としては少し珍しいことを取り入れると相乗効果になる、という認識なのかな、と思います。なので、いきなり未習熟の段階で二つ以上のことを同時並行するというのは、あまり推奨されないような気がしました。もしかすると時代の認識とはズレるかもしれませんが、自分の経験からも、まずは一芸についてしっかりと習熟することに集中したいと思いました。

また、その習熟に対して急ぎ過ぎるのではなく、今の自分の技能に対して少し高度なもの、を目標にし、急ぐあまり明らかに無理なことばかりに挑戦し続けないことも重要だと思います。人生はやはり複利で成長するものであり、淡々とできる量、できることを増やすという認識でいけばいいのかと思いました。

これらのことを、出来うる限りフットワークを軽くした状態で行う、そんな状態が理想なのかな、と本書を読んで直感した次第です。

最後に、人生における人づきあいのアドバイスについて、

個人間の金の貸し借りをしない

というのがありました。これは経験がないですが、明らかに正解だと思うので、このような状態にならないよう努めていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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