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【読書感想文・道をひらく(松下幸之助 著)】「謙虚さ」が全て

Audibleで「道をひらく」を聴きました。

本書に

「謙虚」

という言葉が頻出していました。著者自身に言い聞かせるように「謙虚」が叫ばれています。

本書を読んで、謙虚という言葉に対する認識が少し変わってきました。Googleで「謙虚」を検索すると、

自分を偉いものと思わず、すなおに他に学ぶ気持があること。

Oxford Languages

と出てくるのですが、自分はこのうち「自分を偉いものと思わず」に重点を置いていた気がします。

つまり、現代風に?言うと「調子にのりそうな自分を制して、少し謙った姿勢で物事に接する」みたいなことを「謙虚」と認識していたように思います。

しかしながら、本書を聴くと「謙虚」はどちらかというと、姿勢として

「素直」
「自分が知っている・できることとそうでないことを把握」

があり、その上で

「鳥瞰的に物事を見ようとすること」

という解釈もあるのかな、著者はそのような意味でも謙虚という言葉を使っているのでは、と思いました。

自分のことを鳥瞰的に見れるから素直になれるし、自分をひけらかすこともしない。そんな感じがします。

そして、それが物事を円滑に処理し、自分を高め、そして周りも含めた環境を向上させていく、と言う好循環を生むような感じがするのです。

本書で、「言葉が巧みでなくても、誠意があれば気持ち伝わる」と言う趣旨の記述がありました。そして、「一心不乱に集中すること」と言う記述も。

要は、謙虚さを忘れ「言葉だけで上手く取り繕う」としても、それは対処療法的な行動であって、結局は謙虚な姿勢で物事と接することこそが根治治療的な行動なのだ、と言われている気がします。

何かとテクニックに関する書籍・情報が溢れる中で、そこからもっと抽象的でシンプルなものを抽出し、「謙虚な行動」を積み上げるようにしたい、そう思った次第です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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