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【読書感想文:仕事は楽しいかね?(デイル・ドーテン著)】「試して」いるか?

仕事は楽しいかね?(きこ書房、2001)の感想文です。以下、本書の引用は「*」で表します。今回はAudibleで聴いたので、本書の言葉そのものは引用できないかもしれません。悪しからず。


本書は、行き詰まった平均的なサラリーマンが、高名な実業家の老人にであり、老人との会話で仕事感が変わっていく、というお話です。

今までに、本書から学んだことを書いています。

今回は、2回ほど聴き終わった感想をお送りします。

印象的な言葉があります。

試すことすらしていなかった。やっていたのは、革新でなく模倣だった。

これを聞いて主人公同様に衝撃を受け、少し落ち込みました。

「多くの人は他人を凌駕するために他人の真似をする」。思い返してみると、自分が思ってきたこと、やってきたことの多くがこれに当てはまります。また、周りをみてみても、多くの人がこれに当てはまります。

「試すことをしない」のは、競合相手に対し止まった的(まと)になっていることと同じ。

世間はあなたの成功を待ってはくれない。

完璧は衰退の始まり。完璧では不十分。

(*)

このような言葉がどんどん出てきて、自分の「成功」「成功までのプロセス」「完璧」という概念がドンドン変わっていきました。

今まではどこかで、

読書をしてそれを実践して新しい自分になっていった。これからもそうしていこう。

というスタンスでした。確かに、既に成功した人がやったことを模倣することは、成功することに必須と思うし、効率的だと思います。

だけど、読書なり自己投資なりというのは、

「成功への舗装された道路」を見つけること

ではなくて、

「自分の成功という道を舗装するためにに必要」な道具を手に入れること

なのだと思いました。


自分が「整って」から、自分が「試した」ことは以前より多いとは思います。でも、その数に満足し、「これで完璧」と思っていないだろうか?という思いが、本書を読んで湧き出てきました。

そう思と、まだ心にブレーキがかかっている気がします。まだ模倣で満足している自分がいます。

それを打破して毎日自己新記録を更新したい。そう思います。(「平均的なことを止める」本書ではそう書いています。)


嬉しいことに、本書では、

成功は確率の低いものだ。だから成功を掴むには、「一か八か」をやるしかない。でも、試す回数は無数にある。しかも、試すことに対するリスクはそれほど大きくはない。

人は、基本的に現状維持が好きです。だから試すことへのリスクを過大評価してしまいます。でも、「試すこと」に注目すれば、それらのリスクは小さいのです。

最後まで読んだとき、本書の最初に出てきた、「目標を立てるとかは必要ない」「目標を立てるとすれば、『今日、新しい自分になる』ことだ」という意味が、とても腑に落ちました。

あまりまとまりませんが、もっと「試す」ことに注目しよう、自分はそのフェーズに来ている、ということを実感させてくれた本でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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