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【読書感想文】できないのはあなたのせいじゃない ブレインロック解除で潜在能力が目覚める(勝間和代著)

「できないのはあなたのせいじゃない ブレインロック解除で潜在能力が目覚める」(プレジデント社、2010)の感想文です。以下、本書の引用は「*」で表します。


本書は、わたしたちが知らないうちに「社会的洗脳(ブレインロック)」をかけられて生きているか、そしてそのブレインロックをどう外せばいいのか、と言うことが、とてもわかりやすく書かれていました。

特に、「読書」「異なる価値観を持っている人との交流」がブレインロックを外す良い習慣と言うことが非常に印象的でした。また、個人的にですが、本書に書いてあった時短家電の使い方で、「ヘルシオを2台持つ」という考え方にものすごく衝撃を受けました。

こんなことを題材にして、自分の体験談と共にブレインロックについて考えてみたいと思います。

まず、ブレインロックというのは、知らないうちに持っている先入観のことです。例えば、

・〇〇歳になったら家をもつ、結婚する、子供をもつべき

・子供には〜〜をやらせるべき

・サラリーマンはかくあるべき

と言ったものです。自分も含めて、ブレインロックは程度はあれどみんなに存在するものと言っていいでしょう。

だけど、その「べき」は本当にそうなのか!?という問いが、ブレインロックから抜け出すきっかけとなります。

そのきっかけを与えてくれるのが、「読書」です。読書は、自分が普段交流しない人から新しい価値観を得ることができます。なので、読書を続けると、知らず知らずのうちに、身近にいる人以外の価値観を取り入れていることになります。

「日本人の50%は全く読書しない」

ということをよく耳にします。なので、テレビやニュースに誘導されてブレインロックがかかっている人がよほど多いのかと思いました。

問いがない状態でも、読書をすることにより異なる価値観をシャワーを浴びるようになることで、問いが必然と生まれてくるのかな、と思います。

それと同等の影響を与えてくれるのが「異なる価値観を持っている人との交流」です。自分は海外に住んだ経験があり、異なる国の人々と接することが多かったのですが、それが今の価値観を形成していると実感しています。例えば、本書にあるような

・長時間勤務に意味はない

とかがまさにそれです。数年間でも日本人としての「当たり前」から離れたことにより、ちょっと違うアイデンティティを形成し、ブレインロックが外れやすい体質になったのかな、と実感しています。

このような経験は、特に子育てに活かしたいです。正直、本書読んで「自分が子供にブレインロックをかけているかも?」ということを考え始めました。

自分も、海外を経験するまではかなりブレインロックがかかった状態で、やはり両親や育った環境の影響が強かったように思います。

子供にはいろいろな経験をしてもらって羽ばたいてもらいたい、などと考えていますが、その中に、それ自体にブレインロックが潜んでいることもあると思いました。なぜなら、その考え方は自分の主観からくるものだからです。

なので、自分の主観も客観的に見て、子供にはできるだけニュートラルな立場からのアドバイスがしたい、そう思った次第です。

最後に、これが一番印象に残った話なのですが、勝間さんが「ヘルシオを2台持っている」ことです。

電子レンジやオーブンは1家庭1台

と考えていたので、衝撃でした。

確かに考えてみれば、2台あれば、オーブンで使っている最中に電子レンジが使えない、ということがありません。

こういう何気ないこともブレインロックなんだと実感した次第です。


要するに、

「どんな細かいことでもブレインロックに支配されているところがあるので、それを外し、もっと幸せになりましょう」

ということなのかな、と思いました。


最後まで読んでいただきありがとうございました!


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