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不必要なことを言うのは、あなたと友達になりたいから。

人と仲良くなるには、どうすればいいのだろうか。

東京に上京してから友達ができなかった僕は、いつもそのことに悩まされていました。

コミュニケーション力が足りない、トーク力が足りない、自己肯定感が足りない、人間力が足りないと、落ち込むたびに自分のスキルや人間性のせいにして、解決したような気分になっていました。

しかし、最近からあることに気づいたのです。

人と仲良くなるのは、そんなに難しいことじゃない。

もちろん、誰とでも仲良くなれるわけではないし、距離の詰め方は人それぞれですが、仲良くなるための第一歩が分かれば、そこまで難しくはありません。

その第一歩とは、「不必要な一言を言うこと」です。

業務上の話でもなく、年齢や名前を聞くことでもなく、相手のためになるような言葉でもない、不必要な一言を言えるかどうかが大事なのです。

例えば、お店の店員と仲良くなりたい場合は、注文するメニューについて話し終えたら、「今日は誕生日で来たんですよ」とか、「この店のこの料理食べるために、朝昼抜いてきたんですよ」などなど、余計な一言を差し込めるかどうかが、その後の人間関係に影響してきます。

その一言を軸にして、話が広がっていき、お互いに興味を持つようになり、接したいと思える回数が増えていくのです。

なぜ、不必要な一言が大事なのか。

だれだって、仲良くなりたくない人に、不必要な一言を言わないからです。

業務上の話や名前や年齢などは、知っておかないと、コミュニケーションが難しくなるため、話す必要性はありますが、会話に広がりが生まれにくいです。

しかし、不必要であればあるほど、明確な回答が用意しづらく、「はい」「いいえ」「わかりません」で答えにくくなるので、返し方で相手の人間性が見えてきます。

素っ気なく返す人もいるし、笑ってくれる人もいるし、同調してくれる人もいるし、話を聞きだしてくれる人もいます。

意外にも、ちゃんと聞いてくれる人が多いです。

相手も、わざわざその不必要な一言を自分に言うということは、多少は自分に好意を持ってくれていると受け取るため、自分から話しかけやすくなります。

人と仲良くなれない人は、この不必要な一言を自分から言っていない場合がほとんどです。

反対に、友達が多い人ほど、不必要な一言を言う量がものすごく多いです。

傍から見れば、「そんな会話をよく続けられるなぁ」と感心してしまいますが、よく考えたら、友達との会話なんて、ほとんどが不必要な言葉だらけです。

つまり、不必要な一言を言うことは、「あなたと友達になりたい」という気持ちの表れなのです。

僕らに必要なのは、「不必要な一言を言う勇気」だけ。

その勇気を出さない限り、相手と仲良くなれるかどうかは分からないのです。

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