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身体操作の理解

太極拳の先生やってますイナミです

中国武術は本当に難しいんだなと
生徒たちや周りを見ていると感じる


うち(EMA)ではオンラインで配信レッスンをやっているのだけれど、
その教材を作るにあたっては
かなり細かく丁寧に考え抜いてつくっていて



まずその日にピックアップした技を
毎回講師ふたりで一度細かく分解して

この技にはどんな身体操作や技法が入っているのか
なぜこのような動きになっているのか
どんな力の使い方なのか
一般的に演武されるときにはどのようになっているのか
どのような用法なのか
套路として行う形と実際に使う際のちがい
一般的にその技はどのような理解をされているのか
多くの一般生徒たちに起こりやすい癖
それを改善する方法や必要な内容はなんなのか

など...さまざまな角度から認識を擦り合わせてから



生徒たちにどのように伝えたら伝わるのか
みんなはどのようなところが足りないのかを吟味して一つずつ技を基礎から教材にしてる



そうやって様々な技の教材を作りながら
実際の生徒を見てみると
やはり基礎的な身体操作の部分が足りなくて

そしてそれらをまた分解して考えていくと
いかにその身体操作が難しいのかがよく分かる



単純で簡単に見えるような技でも
非常に細かい技術が入っていたり
中国武術独特の力の使い方が入っていたりするのだけど...


別にね、その身体操作をやらなくてもその形をやることはできるんだけど
ただ形を追うばかりになってしまっていがちで

ひとつひとつの身体操作を理解できないと

それっぽいではあるけど、『それ』ではなくなってしまう



そしてその身体操作を覚えてもらうための
体づくりが必要だったり
力の使い方や流れを知る必要があったりと

まあ基礎がとにかく難しいのかもなぁと改めて思いました



しかもこちらとしては
そんなこと分かるでしょ、な基礎な部分ほど
明確な言語化も難しくてね


言葉にすればするほど勘違いされやすくなる
みんながいろんな言葉にして言ってくれてるけど
ちゃんと伝わってほしい伝わり方にならないとかね

勘違いしたまま伝わっていくとどんどん遠ざかってしまって


同じ技だとしても実は種類があったりと
それひとつしかないと思い込んでしまったりすることもよくある...

やっぱり先生が丁寧に直すことが
当たり前だけど一番間違いはない

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