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『北海道のひだりうえ|遠別町』で仕事と居場所をつくりたい人いませんか。


丸型消波ブロックから失礼します

はじめまして、北海道のひだりうえにある遠別町(えんべつ)で暮らしているはらちゃんと申します。現在は遠別町のまちづくり組織であるNPO法人えんおこ代表として活動しつつ、道内各地で写真やデザインの仕事をしながら細々と食いつないでいます。詳しいプロフィールが気になる方は個人ブログをご覧ください。

北海道のひだりうえ遠別町で求人募集

本題ですが、タイトルの通り私の暮らす遠別町では地域おこし協力隊を現在募集しています。まずは現在掲載されている求人情報をご覧ください。

ぐ、ぐ、ぐ具体的になにを求められているのかわからないやつ〜〜っ!!

そもそも遠別町ってどこ〜〜っ!?

日本の都市東京よりサハリンとウラジオストクの方が近い〜〜っ!!

記事を読んでいただいている皆様の心の声が手に取るようにわかります。行政が主導する地域おこし協力隊の求人はどうしても公平性を保つために上っ面をシュシュっと撫でたような募集要項になりがちなのです。それは仕方ない。

この求人情報で、もし仮に遠別町に引っ越して来てしまう人がいたらめちゃめちゃ驚く。おそらく底抜けの変人だと思う。

そこで、この記事では遠別町出身で、元地域おこし協力隊、そして現在も遠別町に暮らしている私が遠別町で仮に地域おこし協力隊として就職した際にどのような可能性があるのか、そもそも北海道のひだりうえや遠別町がどのような地域性がある土地なのか、経験と独断と偏見による視点からまとめます

1、北海道のひだりうえや遠別町がどんな地域なのか興味がある

2、地域おこし協力隊の仕事に興味がある

3、今の仕事から別業種・別地域への転職を考えている

4、自分のもつスキルを田舎で爆発させたい

5、はらちゃんのことを応援したい気持ちが少なからずある

という方に読んでいただけると嬉しいです。もちろん、それ以外の方も読んだりシェアしてくれると、とてもうれしいです。

そもそも北海道のひだりうえ...?

そもそも北海道のひだりうえ・道北地域のこと、遠別町のことを知らない方が大半だと思うのでさらっと説明しておきます。遠別町は北海道の日本海沿岸に位置する『留萌(るもい)管内』にある町です。留萌管内はすべての市町村あわせても人口が5万人に満たない小さな地域。

出典元/北海道庁ホームページ

北から天塩町(てしお)、遠別町(えんべつ)、初山別村(しょさんべつ)羽幌町(はぼろ)、苫前町(とままえ)、小平町(おびら)、留萌市(るもい)、増毛町(ましけ)の1市6町1村で成り立ち、すべてのまちが沿岸部に面しています。海岸線にまっすぐ伸びる国道232号線は通称『オロロンライン』と呼ばれ春から夏にかけてたくさんのライダーやチャリダーが最北の地、稚内市の宗谷岬を目指してオロロンラインを駆け抜けていきます。通過しちゃうんだよ。

年に10回以上食べる大好きな羽幌町の甘エビ丼

なんとなく想像できるかと思いますが、日本海に面しているということもあり漁業がさかんな地域で、ホタテの稚貝養殖をはじめ秋鮭、世界最大級のタコであるミズダコ、甘エビなどの海産物が特産品です。天塩町のしじみや留萌市のカズノコ、羽幌と増毛の甘エビなんかは聞いたこともある人がいるのではないでしょうか、いてほしい。北海道のひだりうえ、留萌管内ってそんなところ。もう少し詳しく知りたい方は調べてみてね。

noteに北海道のひだりうえのことを綴っています。


遠別町...?

そして私のふるさとであり現在も暮らしている遠別町。人口約2,400人の小さなまちです。他の留萌管内市町村と同じように漁業がさかんであまり知られていませんが遠別町のホタテ稚貝(町内のしゃれた人たちはベビーホタテと呼ぶ)はある程度育てられたあとオホーツクや噴火湾に運ばれ、ブリッブリに成長した大きなホタテとなって市場に出回っています。ホタテのふるさと、遠別町。

通称『ザブトン』と呼ばれる網で育てたホタテ稚貝を天空へと掲げるホタテ稚貝漁

さらに遠別町は日本最北の水稲栽培の地域。うるち米ではなくもち米を育てられる日本では最北の地域です。もち米以外にもメロンやそのほか畑作もけっこう最北です。

もち米の稲穂
収穫したもち米

遠別町に必要な人材と課題について

ここからは独断と偏見にまみれた持論を展開していくターン。北海道のひだりうえに住むってどういう可能性があるのかについて考えてみます。単なる考察というわけでなく、実際に行政といくつかプロジェクトを回し、ふだんから町民の方や町内の民間企業と接しているので多少の説得力はあるのではないかと思います。ひだりうえに限らず北海道内の田舎町では共通する部分も。

遠別町に必要とされる人ってどんな人?

正直どんな人でも来て欲しい!と個人的には思うのですが、具体的な例をいくつかあげてみたいと思います。

手が足りていないよ!NPO法人えんおこで働くプロデューサー!

今回の地域おこし協力隊の目玉(?)となる自分が代表をつとめるNPO法人えんおこのスタッフとして遠別町に関わる地域おこし協力隊です。現在、NPO法人えんおこが行なっている事業の一覧はこちらです。

細かすぎて伝わらない

常勤である自分と、パートタイムで7名、計8名で活動していますが、動いている事業が幅広く、正直現状維持で精一杯!課題は増えていくのに!どうにかして!という状況です。

ボードメンバー

NPO法人えんおことして11年活動してきた中で、今の体制が出来上がり、スムーズに事業がまわるようになっている一方で、新しい挑戦や変化も必要になっているという実感があります。様々な事業にかかわりながら、思いついたアイディアを自由に挑戦してもらいたいと思っています。

このような事業とは別として、写真や映像、イラスト、デザインについて独学で学びながら暮らすエリアで仕事を作ってきました。そういった分野について興味がある方も絶賛大募集です。

遠別のナイトライフが危ない!ひだりうえで自分のお店をつくる遠別ナイトの救世主!

現在、遠別町で営業している夜も食事ができるお店は4件。そのうちのほとんどが70才以上の店主が運営しており、私のお気に入りの居酒屋千世本も、居酒屋嘉世も、きりもりが大変そう...。あと何年続くだろう...と勝手に不安を抱えています。

居酒屋千世本
照れているちよます


上川町の面々と居酒屋嘉世のマスターとかよちゃん

現状でも空き物件が数件ありますが、地域おこし協力隊任期中にお店の手伝いを行うことでその他良い物件が出てくる可能性もあります(基本町内の物件は口コミや紹介でしか手に入りづらい...)

さらに遠別町では<起業家支援事業制度>という3年間で500万円まで、返還不要の補助が受けられる制度があります。

私の写真の先輩で海鷲を50年間追い続けている<泊和幸さん>もその制度を活用して株式会社野生塾を設立しました。

自分のお店をもつ、ということは決して簡単なことではありませんが、他地域に比べてチャレンジしやすい状況ではないでしょうか。

地域のプロデューサーが足りていない!目玉となる加工品のプロデューサー!

まずは遠別町のふるさと納税のページをご覧ください。

農作物や、遠別町の昔ながらの銘菓などが並んでおりますがラインナップのパンチが少し弱いのです。農産物や銘菓などからさらにもう一歩踏み込んだものを作れないものか。農協・農業高校・漁協の全力を駆使して作れる加工品はないものか...。頭を悩ませています。

遠別町としても力を入れていきたい&なんとかしたいふるさと納税を絡めつつ、遠別町の特産加工品開発に長けた人材は必要!なはず!特産品の事業って行政だけではなかなかいい感じにすすまない...具現化の能力者ほしい...!

そしてもう一点。実は、遠別町は漁師町ながら魚屋さんや直売所がありません。ですので町民のほとんどは漁師さんからのおすそ分けや他の町へ買いに行き鮮魚を口にしています。(まちの道の駅やスーパーでは販売していますが、その日に獲れた鮮魚を手にすることが困難だったり)地形的なハンディキャップもあり、基準に満たない魚(雑魚と呼ばれています)を市場におろしても利益にならないこともあり、頭を抱えている漁師さんもいます。需要はあるのに手が回らない、何か良いアイディア&動ける人はいないだろうか...。

さらに、漁師の跡継ぎ問題、人材不足も。良い人材がいたら継いでもらいたい!という漁師さんまで。もちろん人と人との話なので確実性はありませんがチャンスはあります。

はたらく漁師はかっこいい

ちいさな力でも変えることができる世界があるということ

上記、地域で求められるありがちな仕事や課題についてを述べてきましたが私個人が田舎に住んでいていちばん感じることはタイトルのとおり『ちいさな力でも変えることができる世界がある』ことです。

人口2500人に満たない、少子高齢過疎がすすむちいさな町にとってはひとりが与える影響がとても大きいです。都市で埋もれてしまうような知識や技術も田舎にとっては大きな力になり得ます。私個人何一つスキルを持たずに田舎での生活をはじめましたが、趣味で始めたカメラやデザイン、イラストが少しずつ仕事になり、ありがたいことに町外から仕事をいただくことも増えてきました。

『井の中の蛙』と言ってしまえばそれまでですが、自分のスキルがダイレクトに地域の変化をうながす経験はなにものにも代え難いものだと実感しています。必要としている人に、必要とされているものを提供する、というシンプルであり直接的なやりとりはダイレクトに感性を刺激してくれます。(その分大変なこともあります)井の中を豊かにできる蛙であれば、自分に近い大切なひとたちを守ることもできるはず。

えんおこインターンも募集しています

いろいろお伝えしましたが、実際は来て、見て、触れてみないと正直わからないと思います。まずは試しに1週間、えんおこインターンとして遠別町に来てみませんか。

待遇

・期間は4日〜2週間
・期間中はNPO法人えんおこと雇用契約を結びます
・遠別町までの交通費半額補助(上限2万円|領収書が必要となります)
・時給1,010円|1日6時間程度
・宿泊1日1,000円(移住体験住宅を利用)
・期間中はNPO法人えんおこと雇用契約を結びます

業務内容

(1)関係人口、交流人口創出に関わる事業
(2)写真、映像撮影とメディアに関わるPR事業
(3)飲食店運営とイベント企画立案に関わる事業
(4)高校魅力化と生徒募集に関わる事業
(5)公設民営塾の塾講師、及び運営に関わる事業
(6)その他、デザイン制作に関わる事業
上記事業をベースに、応募いただく方の希望にあわせて調整します

応募方法

①応募フォームを提出
②オンライン面談の実施
③合否のお知らせ
④日程調整


そろそろまとめ

地域おこし協力隊として3年間の時間を使い住む場所・居場所をつくり場合によっては生業をつくり生きていくのは予想よりはるかにやることが多いし時間も足りなくなります。

私も覚えたてのスキルと少ない引き出しを駆使しつつ日銭を稼ぎ飯を食うような生活をしている身ですし、幾度となく困難と葛藤にぶつかる毎日(なんなら今でも)なので『誰でも良いからひだりうえに来てよ!遠別においでよ!』と無責任に呼び出すことはできません。

人と人ですから性格的に合う合わないもあります。それでも、遠別町に興味を持っていただいたのであれば僕にできるサポートは全力で行います。できることとできないことだってあります。でもまずは飲みに行きましょう!居酒屋嘉世と居酒屋千世本はしごして、最後にスナックでカラオケ歌ってベロベロになって帰りましょう。

興味があればまずはお気軽にご相談ください。遊びに来たいよ!って方も大歓迎!!友達増えるかな〜〜!!

ご相談はSNSからぜひ!相談せずに眺めるだけでもOKです!


ご覧いただきありがとうございます。いただいたサポートは生活の糧(アルコール・温泉・ガソリン代)にさせていただきます。よろしくお願いします。