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新しい社会、新しい働き方に向けて組織の在り方

明けましておめでとうございます。
今年初めの記事となります。

だから僕たちは、組織を変えていける ーやる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかたより抜粋。

人間社会には主に3つの革命が起こり、
それによって社会も変化していった。

農業革命→産業革命→情報革命

農業革命時代なら、社会は農耕社会。
特徴としては、収穫物を保存し、農地を開拓する。

産業革命時代なら、社会は工業社会。
特徴としては、大量生産大量消費型社会で、
効率化、業務の効率化を行い、機械的に管理する
やり方が上手な会社が成長できた。

情報革命の時代(今の時代)なら、社会は知識社会。
特徴としては、インターネットの普及で
誰もが何でも簡単に手に入り、
SNSによって、自分の意志を外部に発信できる、
主体性に目覚めた時代。
大量生産大量消費や機械的なことが
求められる時代ではなく、
独創的、創造的なアイデアが必要とされる時代。

つまり、(業種にもよるが)、
産業革命時代の管理中心のやり方は
時代遅れなマネジメントとなったということ。
PDCAと呼ばれる機械的なプロセス、
数値目標で社員を鼓舞するマネジメントは、
工業社会では有効であったが、
知識社会では通用しなくなっていくだろう。
定量化されたものから、定量化できない
ものに価値が置かれる時代となった。

会社組織もそれに変化していく必要があるが、
まだまだ売上目標や利益重視など
時代遅れなマネジメントを行っている
会社は存在しているのが実態。

1.管理される組織から社員自ら自走できる組織へ。
2.お金視点の経営から社員の幸せ視点の経営へ。
3.アイデア、持続可能性、多様な働き方という
  価値観を持った組織へ。
4.以下3つの視点を経営者も従業員も
  共有出来ている組織へ。

デジタルシフト
顧客の幸せを探求し、新しい価値を生み出す学習する組織。
ソーシャルシフト
社会の幸せを探求し、持続可能な繁栄を分かち合共感する組織。
ライフシフト
社員の幸せを探求し、多様な人が自走し協働する組織。

だから僕たちは、組織を変えていける ーやる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかたより

今の社会に必要とされる組織とは、
創造性、独創的なアイデアを生み出せる土壌が育っており、
自走する組織になっていることが前提となる。
そのためのキーとなるものが、仕事の意味と対話。

仕事の意味

2つの仕事の意味を従業員自ら認識出来ていることが必要。
1つめは、
「その仕事は、社会にとってどういう意味を持つのか?」
2つめは、
「その仕事は、自分にとってどういう意味を持つのか?」

対話

所属する組織の中で、従業員が安全に対話ができるように、
自由に自分の意志を発言できる場が作られていることが必要。
逆に従業員同士のマウントの取り合い、
勝ち負けにこだわる場や空気の読み合う場では、
安全な対話などできるはずがない。

ざっくばらんに多様な意見を出し合い、新しい価値を生み出せる、
本音で話せる場が用意されていること。
そういったチームの関係が構築できている組織からは、
創造的なアイデアが生まれやすい。
なぜなら、素晴らしいアイデアを創出するためには、
自分の知識を共有したいと思えるような場があるかどうかで
決まるからだと思う。
そして、人間の創造性と強く関係する
「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」という
脳の働きが存在することが分かっている。
何かに集中しておらず、ぼんやりしている時に活性化する
脳の神経回路のこと。散歩やお風呂、トイレ、
人との雑談などでDMNが活性化する。

だから僕たちは、組織を変えていける ーやる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかたより

コロナショックは、テレワークという働き方を生み、
場所に捕らわれない働き方のパラダイムシフトをもたらした。
通勤というストレスに耐え、会社に出社し、場所に縛られた中で
仕事をする。そんな当たり前だった働き方から解放された会社員たちは、
会社や仕事を改めて見つめ直す機会を得たことになる。
「私は、何のために仕事をしているのだろうか?」
「私たちの会社組織は、何のために存在しているのだろうか?」
これまで深く考えたことがなかった働くという本質に向き合うことで、
多くの人は、主体性を取り戻していった。
会社の中でどうなっていきたいかという会社中心の生き方だけだったのが、
自分の幸せのために、どういった働き方をしたいかという
ライフスタイル中心の生き方が選べるようになった。

自律的に動く能力のある社員ほど、自律的に働ける組織を望んでおり、
お金から幸せや働きがいに価値観をシフトした社員と
信頼関係を築くにはどうすればいいのか?
主体性に目覚めた社員と向き合い、
多様な生き方を受け入れる
性善説のシステムをビジネスは新たに構築できるだろうか?

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